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2018.12.19

スクラムベンチャーズ 宮田拓弥が考える「テクノロジーの進化で加速する時間」

スクラムベンチャーズ 創業者兼ジェネラルマネージャー 宮田拓弥

サンフランシスコに拠点を持つベンチャーキャピタル「スクラムベンチャーズ」。シリコンバレーの最新動向を注視し、ベンチャー投資を行っている宮田拓弥が、高級時計ブランドの「パネライ」とForbes JAPANのコラボレーションにより2月に開催するトークショーへの出演が決定。

「テクノロジーの進化による時間の捉え方の変化」という観点から、最新テック動向と注目のスタートアップを披露し、さらに「利便性や効率だけでは測れない人間の趣向や行動」についても見識を活かしたトークを展開する予定だ。

今回はトークショーに先行して
宮田氏にインタビューを実施。
──スクラムベンチャーズではサンフランシスコを拠点にしながら業界を問わず投資を行っているということですが、その中でも宮田氏がいまアクティブだと感じているのはどの業界でしょうか?

宮田:まず、大きな時間軸での変化からお話をさせていただくと、僕らはこの業界に20年くらいいますが、過去10年では新しいテックビジネスが爆発的に花開いたことがあります。端的なものは2007年のiPhoneの登場ですね。それ以前はテクノロジーといえばMicrosoftのExcelなど業務効率を改善するものでしたが、iPhoneがテクノロジーを僕ら個人の手に渡した。なかでも私が一番大きい変化だと思っているのはスマートフォンを持つ人が自分の場所を知らせながら歩くようになったことですね。GPS情報でマッチングするUBERやAirbnbのようなサービスが普及し、僕らのライフスタイルが変わったというのがこの10年の傾向です。



宮田:そして、これは最初の質問へのお答えにもなりますが、僕らがこれから投資を考えているのが、このグラフィックのなかの中心にあるSmart Society。Home、Store、そしてCarです。つい先日、Googleが自動運転タクシーのサービスを正式にはじめました。移動という僕らの生活のなかで大きな要素を占めるものが自動化される方向を示しています。そしてAmazon Echo。発表は4年前ですが、家でスマートフォンを持たなくなる。小さいようで、これはライフスタイルを大きく変えるきっかけになるでしょう。



宮田:Storeとしては、Amazon Goが象徴するように新しい変化が顕著なのが買い物、お店のあり方です。かつては人は市場に集まって買い物をしていましたが、それがやがてお店になり、1994年にAmazonができてEコマースによって店が家にやってくる形になりました。しかし、それが普及したといっても我々の調べではアメリカでも全購買活動のうちEコマースが占める割合は全体の15%に過ぎず、日本でも10%。まだ85%の人が実店舗を訪れて買い物をしているのです。そこでAmazonがAIを使ってお店の体験を変える。スマートなショッピングを提案することに取り組んでいます。

サンフランシスコVC 宮田氏が語る「テクノロジーの進化で加速する時間」 詳しくはイベントで >

──テクノロジーは進化して、音声入力やGPSは今や当たり前のものとして働き、そのバックグラウンドでAIがサービスの最適化を支える。それでも人は移動をし、買い物をし、家で暮らすことは変わりません。

宮田:そのとおりです。そして、人の営みを取り巻くサービスが変わるなかで新しいビジネスが生まれていきます。その中でのシェア争いが激しくなっていくことを予想しています。たとえば、一つ面白いものがあります。Miles(https://www.getmiles.com/)というサービスです。



宮田:いま大きな変化が起きているクルマの業界では「無人になる」「空を飛ぶ」など様々なことがありますが、僕らが投資しているなかで未来を描こうとしているのがこの「Miles」です。名前の通りマイルを扱うんですが、このサービスでは歩いても、電車に乗っても、自転車に乗っても、そしてクルマに乗ってもマイルがたまる。クルマだと移動距離に対して1倍だけれど、電車で移動すると3倍だったり、移動手段によって得られるマイルの量が変わる。

──面白いサービスですね。どこから原資を集めているのでしょう。

宮田:3つあります。1つはシンプルで、このマイルを使えるのが例えばスターバックスのようなコーヒーショップなので、お店に来てもらいたい企業です。そして2つめが自治体。観光地や交通量の多い街で、人の行動変容を作ることが期待されています。最後の3つめが、これは実は自動車メーカーです。なぜ彼らが自動車に乗らない人にマイルを付与するサービスを支援するのか。ご存知の通り、クルマの所有率はだんだん下がっていて、さらに自動運転になればクルマは自動的にやってくるわけだから、自分が所有しなくてもサービスとして提供されるようになる。

すると、まるで電車のような位置づけになるわけです。JRで走っている電車は日立製作所が作っていたりしますが、みんなJRで行くとは言うけれど日立で行く、とは言わないですよね? いまクルマはTOYOTAやNISSANというメーカー名で呼ばれることが多いですが、これからはUberに乗るとかWayMoで行きますとか、サービスで呼ばれるようになると私達は考えているんです。その流れのなかで、自動車メーカーは主流になりそうなサービスのなかでのシェアを争うことになる。こういう事情があるわけです。

宮田:MaaSに関連して多くのサービスが出てくるこれからの時代では、自動車メーカーが「移動のシェア」を争う。クルマがスマート化することで自動車メーカーではない新しいプレイヤーが出てくるという端的な例です。同じことが家やお店とにも出てくるのではないかということが私達の仮説です。

──最後に、宮田氏が「テクノロジーの進化で加速する時間」ということをおっしゃっていた背景について教えてください。

宮田:最近、Googleのサイエンティストが「理論上は500歳まで生きられる」と言いました。さすがに乱暴だと思いますが(笑)。しかし、寿命が100年、200年になるという話はどんどん出てきて不老・長寿を目指している流れがある。その一方で、シェアリングや流通革命により僕らの移動や消費は簡便になり、昔だったら洋服を買うのにお店まで往復していた時間が、スマートフォンでタップするだけの時間になる。ビジネスでもそうです。一日で仕事をできる量がどんどん増えている。そんななか、アナログ式の腕時計の針を見ると、1分は1分であり、一日は24時間であることを刻んでいる。それを感じるという意味で時計というのはものすごく面白いデバイスなのではと考えるんです。

──時間とビジネス、という観点からもぜひ宮田氏には最新のテック動向を背景にしたお話をお伺いしたいところですが、これはパネライでのトークショーでぜひ聞かせていただければと思います。今日はほかに3Dプリンターが起こす革命、スクラムベンチャーズとパナソニックと協同で行うプロジェクト、デジタルノマドという新しいライフスタイルを具現化するベンチャーなど、いろいろなことを話していただきましたが、それらもトークショーでお聞かせください。ありがとうございました。


パネライ×Forbes JAPAN 読者限定トークショーご招待



イタリアのデザインとスイスの時計製作技術、そして海への情熱が融合した個性的なウォッチメイキングで知られる「パネライ」とForbes JAPANがトークショーを開催します。

Scrum Ventures創業者でジェネラルパートナーの宮田拓弥氏をゲストに招き、Forbes JAPAN副編集長の谷本有香が、利便性や効率だけでは測れない人間の趣向や行動について、世界の最新動向から掘り下げる試みです。

来場特典としてパネライオリジナルキャンドルをプレゼントいたします!



このイベントにForbes JAPAN読者のみなさまから、各会場につき10組20名様を無料でご招待します。参加ご希望の方は以下リンクよりお申し込みください。みなさまのお越しをお待ちしております。

※お申し込みは締め切りました。沢山のご応募、誠にありがとうございました。


<開催概要>
開催日時(東京・大阪で各1回)
東京:2月6日(水)18:30-20:30(ドアオープン18:00予定) 
大阪:2月8日(金)18:30-20:30(ドアオープン18:00予定) 

会場
東京:パネライ銀座ブティック(東京都中央区銀座6-6-1)
大阪:パネライ大阪ブティック(大阪市中央区西心斎橋1-13-5)

応募締め切り:1月24日(木)23:59まで

出演
宮田拓弥(スクラムベンチャーズ 創業者兼ジェネラルマネージャー)
MC
谷本有香(Forbes JAPAN副編集長)



宮田拓弥◎SCRUM VENTURES 創業者兼ジェネラルパートナー。サンフランシスコをベースに、米国のテックスタートアップへの投資を行うベンチャーキャピタルを経営。これまでに、Mobility、Fintech、IoT、VR、コマース、ヘルスケアなど50社を超えるスタートアップに投資を実行している。TechCrunchなど国内外のメディア、イベントでの寄稿、講演など多数。それ以前は、日本および米国でソフトウェア、モバイルなどのスタートアップを複数起業。2009年ミクシィのアライアンス担当役員に就任し、その後 mixi America CEO を務める。早稲田大学大学院理工学研究科薄膜材料工学修了。

谷本有香◎証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、2004年に米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして従事。これまでに、トニー・ブレア元英首相、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、リンダ・グラットン、ハワード・シュルツ スターバックス創業者はじめ、3000人を超える世界のVIPにインタヴューした実績あり。また、TBSテレビ「ビビット」のレギュラーコメンテーター他、テレビ朝日「サンデースクランブル」、フジテレビ「ユアタイム」、MX「モーニングCross」、Abema TV「AbemaPrime」のコメンテーターはじめ多数のテレビ番組に出演。現在は、メディアへのコラム寄稿、経済系シンポジウムのモデレーター、企業のアドバイザーとして活動。2016年2月より『フォーブス ジャパン』副編集長 兼WEB編集長。同年4月より跡見学園女子大学兼任講師就任。著書は「アクティブリスニング なぜかうまくいく人の「聞く」技術」(ダイヤモンド社)、「世界トップリーダー1000人が実践する時間術」(KADOKAWA/中経出版)、「何もしなくても人がついてくるリーダーの習慣」(SBクリエイティブ)、「世界のトップリーダーに学ぶ一流の『偏愛』力」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

Promoted by パネライ / Photo Shunichi Oda / Text Tsuzumi Aoyama

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