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123object / shutterstock.com

米国に家を持つ人々にとって、庭の芝生の手入れや冬場の除雪は大変な手間のかかる作業だ。ミシガン州本拠のスタートアップ企業「LawnGuru」はアプリから庭師を手配するサービスを展開し、“造園業界のウーバー”とも呼べるスタイルでビジネスを拡大している。

LawnGuruを立ち上げたのはミシガン出身のスカイ・ダラントとブランドン・ベルタンの二人。高校時代からの親友の二人は大学時代を通じ、アルバイトで庭の手入れを請け負い、大学の学費を稼いでいた。いくつかのスタートアップのアイデアを考えるうちに思いついたのが、アプリを通じ庭師を手配するビジネスだった。

米国の造園業界のほとんどは個人営業の小規模ビジネスが占めており、アプリを通じた作業の依頼で一気に規模を拡大できると二人は考えた。2015年の5月にiOSアプリをリリースした後、アンドロイド版とウェブ版も開設した。

地元ミシガンでサービスを始動した後、アトランタやシカゴ、クリーブランド、フィラデルフィアといった各地に対象地域を広げた。デトロイトでLawnGuruのサービスを愛用する会員は次のように述べる。

「夫と私は旅行に出かけることが多く、庭の手入れに時間を割けない。LawnGuruを使えば家を留守にしている間に庭師が来てくれて、自宅の芝生を常にきれいに保てる。空いた時間を有効に活用し、夫婦で過ごす時間を多く持てるようになった」

LawnGuruは造園業者たちにも大きなメリットを提供している。ミシガンで造園業を営むNLS Outdoor Servicesは、週あたりの顧客数を15件から60件まで伸ばせたという。設立から6ヶ月でLawnGuruはスタートアップアクセラレータの「500 Startups」の育成プログラムに選出され、リフトやTwilio等の有名企業の創業者の助言も受けられるようになった。

アプリの仕組みは極めてシンプルだ。利用者はまずアプリをダウンロードして、自宅の住所を入力。マップから家の庭のサイズや詳細を入力すると最適な業者がマッチングされ、その場で料金も確認できる。発注から48時間以内に作業は完了する。天候や混み具合によって作業時間は変動するが、支払いもアプリで完結するため、顧客は面倒な手間を一切かけず作業を頼めるのだ。

共同創業者のダラントは「米国には70万社近い造園業者が存在するが、その7割は個人事業主が運営している。LawnGuruはシンプルなアプリを通じて、発注側と仕事を受ける側の手間を省き、人々の暮らしを便利にしていく。我々は小さなスタートアップだが、米国の雇用を創出する面でも社会に貢献していきたい」と述べた。

LawnGuruはミシガン州のスタートアップ支援組織から2万5000ドルの賞金を獲得し、100万ドルのシード資金を500 Startupsやセコイア・キャピタル、Canyon Creek Capital、Sierra Wasatch Capital、Briggs & Strattonらから調達した。

同社は小規模な個人事業主らのビジネスを活性化させるパワーを秘めている。利用者たちもまた、このサービスを通じ地元の業者たちを支援する喜びを感じている。

編集=上田裕資

 

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