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I write about the airline industry and aviation safety.

Photo by Dmitry Kalinovsky / Shutterstock.com

毎年、何万という人々が交通事故で命を落としている。米国家運輸安全委員会(NTSB)によれば、その大部分は防ぐことができるものだ。

NTSDは11月14日、安全面における重要な問題を強調し、社会の注目を集めるべく記者会見を開催。同委員会のクリストファー・ハート委員長が、今後2年間で実施する安全面の改善事項10項目のリストを発表した。

このリストは、陸路(鉄道、ハイウェイ)、空路(航空)と海路(船)の全ての交通モデルを網羅する内容となっている。上位10項目は以下のとおりだ。

・衝突回避テクノロジーを増やすこと
・危険物の輸送における安全性を確保すること
・飛行中に航空機が操縦不能に陥る事態を回避すること
・鉄道輸送の安全性を向上させること
・アルコールや薬物により輸送に悪影響が及ぶ事態を終わらせること
・疲労にまつわる事故を減らすこと
・運転に携わる人員は体調管理を行うこと
・乗員・乗客の保護策を強化すること
・安全性向上のためにレコーダーの利用を拡大すること

NTSBは、人的ミスが事故の一番の理由であると指摘。ハイウェイや鉄道での死亡事故を減らすために、現時点で入手可能な衝突警告システムや車内信号などのテクノロジーを活用するよう奨励する。

また、引火性の液体やリチウム電池の輸送が増えていることも指摘し、死につながる事故を避けるためにさらに慎重な輸送を心掛けるよう呼びかけ、危険な化学物質にまつわる事故で最初に駆け付ける消防や警察などの訓練強化も提言している。

空の輸送に関しては、事故の2件に1件はパイロットが航空機を制御できなくなったことが原因で起こっているという統計値を挙げ、対策の強化を重視。状況認識の維持や、既存のテクノロジーの活用によってパイロットを支援することの重要性を強調している。

鉄道に関しては、小さな問題が大問題へと発展しないようにするために、監視を増やすなどして死亡事故を回避するよう提言した。

全ての交通・輸送モデルにおいて引き続き重大な懸念となるのが、疲労やそれに関連した事故だ(特にそこに薬物やアルコールの問題が加わった場合)。

市販薬の多くは、眠くなるなどの副作用があるため、運転や操縦を行う者は全ての薬品について、それが自身の能力に及ぼす影響を認識しておく必要がある。アルコールや薬物(危険な合成ドラッグを含む)は安全な運転に影響を及ぼし、依然として交通事故の一番の理由となっている。

NTSBでは改めて、交通機関で働く人員が常に職務を果たせる状態であるようにするために、健康状態についての基準設定を呼びかけ、また各人員に責任を持って体調管理を行うよう促している。

さらに、運転をする人々の注意力を逸らす要因を排除することも、引き続き重要視されており、NTSBは手や目、さらには精神的にも運転の責務に集中させ続けることの重要性について警告する。

また、シートベルトなど安全性を向上させるツールの利用について人々の意識をさらに高めること、事故が起きた際にできる限り怪我や死亡につながらないような輸送車両の設計にさらに力を入れていくことも重要だとしている。

最後に、NTSBは捜査当局がデータを基に事故原因や未来の事故の回避法を解明しやすいように、事故データレコーダーの利用を拡大するよう呼びかけている。

編集=森 美歩

 

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