目標を大きく下回る販売台数
マスクは2023年5月の株主総会で、生産体制が本格化すればサイバートラックを年間25万〜50万台販売できるとの見通しを示していた。しかし、米自動車調査会社Cox Automotive傘下のKelly Blue Bookの推計によると、米国内での販売台数は2024年の3万8965台から、2025年にはわずか2万237台へと急減した。
今年も落ち込みは続いており、2026年1〜9月の米国内での販売台数は前年同期比28%減の1万1586台にとどまる。
サイバートラック含む「その他モデル」区分、第3四半期の納車48%減
テスラは決算発表において、モデル3とモデルY以外のすべての車種を「その他モデル」として一括りにしているため、サイバートラック単体での納車台数は公表していない。しかし、第3四半期における「その他モデル」の納車台数は48%減のわずか8295台に落ち込んだ。なお同社の発表資料によると、テキサス工場にはサイバートラックを年間12万5000台以上製造できる設備能力があるという。
テスラ株は前日の5日に市場全体の下落に巻き込まれて10.77%急落したが、6日早朝の時間外取引では2.74%高の353.12ドルと反発している。
サイバートラックの当初価格は約638万円、納車時は最低約976万円に
テスラは2019年、ステンレス鋼を用いた角張ったデザインのサイバートラックを発表し、2021年に3万9900ドル(約638万円)で発売すると予告していた。その後、度重なる延期を経て2023年11月下旬にようやく納車が始まったものの、最低価格は6万990ドル(約976万円)へと大幅に引き上げられていた。
アクセルや外装パネルでリコール、2026年4月にも173台
さらに発売以降のサイバートラックはいくつもの品質問題に見舞われ、リコールを繰り返してきた。2024年にはアクセルペダルが引っかかって意図しない加速を引き起こす恐れがあるとしてリコールを実施したほか、昨年にはステンレス製の外装パネルが走行中に剥がれ落ちる可能性があるとして4万6000台以上をリコールしている。
さらに今年4月にも、ブレーキローターの不具合によってホイールボルトが外れる恐れがあるとして、173台がリコールの対象となった。


