北米

2026.11.06 09:00

「2つの国、1つの電力網」時代の終わりに? カナダが「米国外し」の送電線拡充を計画

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カナダでつくられる電力の半分超は水力によるものだが、水力発電は干ばつの影響を受けることが増えているという状況もある。渇水の年の影響を緩和できるようにつくられた大規模な貯水池は、一定の役割を果たしてはいる。しかし、カナダ気候研究所によると、気候変動によってカナダ中部の広い範囲で干ばつのリスクが高まると予測されており、長期的には水力発電への依存が弱点になるおそれがある。

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均等ではない影響

カナダと米国間で電力網が分かれていけば、影響は双方に及ぶことになる。ただし、その影響には偏りがあるだろう。先に述べたように、カナダは今後予想される電力需要の増加に対応するため、送電能力を倍増させることを計画する。カナダは、北米有数のエネルギー資源の一部を、米国よりもはるかに少ない人口の自国内に行き渡らせることができる。

カナダが東西方向の送電線を整備すれば、水力発電に余力のある州は干ばつに見舞われた近隣の州に電力を融通できるようになり、米国からの輸入に頼らずに済む。一方の米国では、電力需給がさらに逼迫するおそれがある。北米電力信頼度協議会は今年1月、電化やデータセンターによる電力需要の増加に対して、新規の電力供給が追いつなくなると警鐘を鳴らしている。

北米の電力網の行方

カナダの東西方向の送電網整備は依然として計画段階にある。カーニーと各州の首相は7月、2027年7月までに事前準備作業を終え、同年末までに最初のプロジェクトに着手することで合意した。

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今後数年間で、北米の電力網が一体のシステムであり続けるのか、それとも徐々に2つに分かれていくのかが決まる。カナダと米国の間で電力網が引き裂かれていけば、まず影響を受けるのは、はるかに大きな電力需要を満たす必要のある米国側だろう。

(forbes.com 原文)

翻訳・編集=江戸伸禎

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