北米

2026.11.06 11:00

9分充電で90分働く人型ロボットのAgilityが上場、約735億円を調達し量産に挑む

Agility Roboticsの人型ロボット「Digit 5」。(C)Agility Robotics

Agility Roboticsの人型ロボット「Digit 5」。(C)Agility Robotics

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人型ロボット「Digit」を製造する米Agility Robotics(アジリティ・ロボティクス)が上場企業となった。米国時間2026年11月5日朝、同社株式は「AGLT」の銘柄コードでナスダック市場での取引を始めた。顧客の施設で実際に有償の仕事をしている人型ロボットを持つ専業企業として、米国初の上場となる。

人型ロボットに関わる上場企業には、ロボットをまだ発売していない電気自動車メーカーのテスラ、人型ロボットと自動車を手がけるFaraday Futureもある。ロボットメーカーのUBTECHとUnitreeは、それぞれ香港と上海の市場に上場している。

SPAC合併による上場、調達総額は費用控除前で約735億円

Agilityの上場は、買収と合併を目的に株式市場で資金を集める特別買収目的会社(SPAC)Churchill Capital Corp XIとの合併が完了したことによる。合併計画は2026年6月に初めて報じられた。最高経営責任者(CEO)のペギー・ジョンソンが11月3日に語ったところでは、取引費用を差し引く前の調達総額は約4億6500万ドル(約735億円)となる。内訳はFoxconnが主導した特定投資家向けの私募増資(PIPE)による2億100万ドル(約318億円)と、SPACの信託資産からの1億6400万ドル(約259億円)だ。Agilityは合併計画の発表後にも1億ドル(約158億円)を追加調達した。

上場まで長い道のりだったと話を向けると、ジョンソンは「永遠のようにも感じるし、これまでで最も速く過ぎた時間だったようにも感じる」と振り返った。「上場への道を進むと決めたのが、つい昨日のことのようだ。それがもう、ここまで来た」。

ただし、11月5日にナスダックで恒例の鐘を鳴らす上場記念式典は行われない。ジョンソンによると、米証券取引委員会(SEC)の最終承認時期がずれる可能性があり、ずれ込めばナスダック側の式典日程にも影響する。ナスダックから式典を後日に設定するよう提案されたため、当面はAgilityのオフィスで上場を祝っている。

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