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2026.11.05 14:30

AIが「言語化できていない自分の好み」を発見、世界6.4億人が使うピンタレストの成長戦略

Pinterestの最高事業責任者(CBO)に就任したリー・ブラウン氏に、サービスの現況と今後の展望を聞いた

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ユーザーの時間を奪わない、新しい成長モデル

今年、ピンタレストは「Less URL. More IRL.」というビジネスステートメントを掲げた。IRLとは「In Real Life」つまり現実の生活を指す。「オンラインの滞在時間を延ばすことよりも、そこで得たアイデアを現実世界で活かしながら、充実した時間を過ごしてほしい」というユーザーに対するメッセージでもある。

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AIがさまざまなプラットフォームに合わせて、広告インプレッションごとに高い効果が期待できるクリエイティブのバリエーションを生成するツール「Pinterest Performance+」の提供をスタートした
AIがさまざまなプラットフォームに合わせて、広告インプレッションごとに高い効果が期待できるクリエイティブのバリエーションを生成するツール「Pinterest Performance+」の提供をスタートした

利用時間を最大化しないサービス設計と、広告収益の拡大は両立するのだろうか。一般的なSNSではユーザーの滞在時間やエンゲージメントが重要な評価指標になる。ブラウン氏は、このようなサービス設計がユーザーの過度な利用につながるリスクを指摘する。

「ピンタレストはユーザーのアテンション(注意)を奪うことではなく、インテンション(意図)を理解することに重きを置いています。探しているものをピンタレストで効率よく見つけて、その後の時間は現実の生活で楽しんでもらいたいからです」

同社が進める安全性への取り組みも、このような思想と深く結び付いている。ピンタレストは若年層ユーザーのプライバシー保護を強化し、16歳未満のユーザーのアカウントを原則非公開にする仕組みなどを導入してきた。

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「規制によって求められたからではありません。私たち自身がサービスのあるべき姿を考え、正しいと判断して自主的に取り組みました。事業の成長を鈍化させるリスクも懸念しましたが、結果として、安全で安心できる環境づくりがユーザーの増加を後押ししたと考えています」

ブラウン氏は、ポジティブなコンテンツが充実しているだけでなく、安心して利用できる環境そのものが、ピンタレストがZ世代から支持を集める理由であると説く。

最後にブラウン氏が思い描く「3年後のピンタレスト」の姿を聞いた。

「ビジュアル検索を中心に、AIを活用したショッピングを実現し、広告のパフォーマンスを正確に測定できるプラットフォームになっているはずです。この取り組みをグローバルに展開していきます」

現在のピンタレストにはサービスを世界に広げるだけでなく、海外ユーザーの増加を広告収益の成長につなげるという課題がある。日本でも独自の文化に根ざしたコンテンツの充実と、企業による広告活用の拡大が鍵を握る。

AIの発展により、ユーザーは自身が求めるものを正確な言葉で表現しなくても、探しているものを効率よく見つけられるようになるかもしれない。そして自分が意識していなかった自身の好みや、新しい可能性に出会う機会も増えていく。

ユーザーの時間を奪い合うのではなく、現実の生活を豊かにするためにテクノロジーを使う。ブラウン氏が語ったピンタレストの成長戦略は、AI時代のデジタルプラットフォームが目指すべき方向性のひとつを示している。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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