同社が2025年10月に発表した「Pinterest Assistant」は、その技術を活かしたユーザー向けの対話型アシスタントだ。画像、音声、テキストを組み合わせてユーザーの好みを理解する。2026年10月現在は、米国の18歳以上のユーザーを対象にベータ版のサービスを提供している。
例えば「リビングに合うクッションが欲しい」と話しかけると、これまで保存した画像やボード、好みが近いユーザーの行動などを参考に、インテリアに合う商品を画像も付けて提案してくれる。さらに対話を重ねることで、曖昧だったイメージを少しずつ具体化できる。Pinterest Assistantは、言葉だけでなく画像情報を得ることによって、理想に描くイメージにより近付きたいというニーズに応えようとしている。
ブラウン氏は、AIがユーザーの想像力を広げる役割を担うべきだと強調している。
「ファッションアイテムだけでなく、部屋のインテリアを探したい時や、身の回りの生活用品を新しくしたい場面にも、ピンタレストのAIが役立ちます。私たちが提供するのは、ユーザーが自身の想像力をアップデートするツールなのです」
同社は今年の6月に米国から、独立した実験的なアプリである「Ask Pinterest」の先行提供も始めている。Pinterest Intelligenceを基盤としたユーザーの好み、関心、意図に関するシグナルを活用し、対話型AIにより個人最適化されたアプリサービスだ。
予算に合うパーティーの計画やギフト選びなど、複数条件が重なり合う複雑な意思決定についても対話形式により支援することを目指しており、ピンタレストによる将来の「AIショッピング体験」に向けた検証の場としての役割も担う。
広告主向けにはAIや自動化技術を活用して広告キャンペーンの効果を高める「Pinterest Performance+クリエイティブ」を展開する。広告クリエイティブの選択や最適化を支援するほか、広告の配信状況やパフォーマンスを把握するための機能も備える。2026年にはAIによる機能強化をさらに進めた。ユーザーの好みや購買意図を理解するAI技術が、新たな商品との出会いを生み出すと同時に、広告主にとってのビジネス機会の拡大にもつながるイメージだ。


