オラクル共同創業者ラリー・エリソンの推定純資産は、米国時間2026年11月2日に110億ドル(約1兆7380億円)減少した。オラクルが株式と社債を通じて計200億ドル(約3兆1600億円)を調達すると明らかにし、株価が約3カ月ぶりの安値まで下落したことが響いた。調達資金は人工知能(AI)関連事業に充てられる可能性がある。
米東部標準時午後2時30分すぎ、エリソンの推定純資産は110億ドル(約1兆7380億円)減り、1600億ドル(約25兆2800億円)となった。それでもフォーブスが公表するリアルタイム世界長者番付では8位を維持した。プロバスケットボールチーム、ロサンゼルス・クリッパーズを所有するスティーブ・バルマーの推定純資産は1599億ドル(約25兆2642億円)で、エリソンをわずかに下回った。
オラクル株が8.5%下落、株式と社債で約3.16兆円を調達へ
オラクル株は11月2日午後の時点で8.5%下落し、2026年7月29日以来の安値を付けた。直近6カ月間の取引でも30%超値下がりしている。
オラクルが米証券取引委員会(SEC)に提出した2件の届出書によると、普通株式100億ドル(約1兆5800億円)と社債100億ドル(約1兆5800億円)を発行する。調達資金は「設備投資、債務の返済、将来の投資や買収、普通株式への現金配当や自社株買い」など、一般的な企業活動に充てるとオラクルは説明している。
エヌビディアを率いるジェンスン・フアンの推定純資産は1784億ドル(約28兆1872億円)だ。メタ(Meta)の最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグは2106億ドル(約33兆2748億円)を保有する。グーグルを傘下に持つアルファベットの共同創業者サーゲイ・ブリンの推定純資産は2174億ドル(約34兆3492億円)に達する。デル・テクノロジーズを率いるマイケル・デルは2229億ドル(約35兆2182億円)となっている。
アルファベット共同創業者ラリー・ペイジの推定純資産は2361億ドル(約37兆3038億円)、アマゾン共同創業者ジェフ・ベゾスは3692億ドル(約58兆3336億円)だ。スペースXの最高経営責任者イーロン・マスクは8927億ドル(約141兆466億円)に上る。
オラクルのクラウドインフラ売上高は121%増、株価は年初来37%安
オラクル株は2026年に入って37%下落した。6月には株価が248ドル前後まで急騰し、年初来高値を付けていた。
オラクルは2026年9月に公表した第1四半期決算で、クラウドインフラ事業の売上高が121%増加したと報告した。年間支出目標を900億〜950億ドル(約14兆2200億〜15兆100億円)に据え置き、AIクラウド関連で300億ドル超(約4兆7400億円)の追加契約を結んだことも明らかにした。
直近の四半期決算では業績を大きく伸ばしてきたものの、AI向けの巨額支出が株価の重荷になっている。投資家は、AIに投じた数十億ドル(円換算で数千億〜1兆円台)が実際に収益につながるかどうかを懸念している。オラクルは2026会計年度に557億ドル(約8兆8006億円)の設備投資を計上した。



