米国時間11月2日、インドで時価総額トップの企業を率いるムケシュ・アンバニが、Bytedanceの張一鳴(チャン・イーミン)を抜いてアジア首位の富豪に浮上した。アンバニが率いるReliance Industriesの株価が12%近く急騰したことで、彼の資産は85億ドル(約1兆3600億円)増加している。
フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、Reliance Industriesの会長兼マネージングディレクターを務めるアンバニの資産は10.5%急増し、推定資産額は888億ドル(約14兆2000億円)に達した。
同社が発表した四半期売上高は2555億ルピー(約4320億円)となり、市場予想の2136億7000万ルピー(約3680億円)を上回った。これを受けて2日の株価は12%近く急騰し、時価総額は190億ドル(約3兆400億円)以上増加した。
この決算発表を受け、Avendus Sparkのアナリストは同社の投資判断を「売り」から「買い」に引き上げた。ブルームバーグによると、同社株に対する「中立」や「売り」の推奨がゼロになるのは2017年以来初めてだという。
今回のReliance Industries株の急騰に先立ち、10月下旬にはアンバニが率いる子会社のJio Platformsもインド国立証券取引所に上場し、初日の取引で株価が27%急騰していた。
これによりアンバニは世界長者番付で23位となり、推定資産額840億ドル(約13兆4000億円)で25位につけるバイトダンスの共同創業者で前CEO兼会長のチャン・イーミンを上回った。
インドの複合企業であるReliance Industriesは、石油化学、石油・ガス、通信、小売、メディア、金融サービスなど幅広い分野で事業を展開しており、傘下にはJio Platformsや石油・化学部門など多くの子会社を抱える。同社はムケシュ・アンバニの父であるディルバイ・ヒラチャンド・アンバニによって1957年に創業され、時価総額はインド企業として最大の17兆ルピー(約29兆8000億円)にのぼる。デジタルサービスや通信事業を担うJio Platformsはインド最大の携帯電話事業者であり、今年6月時点で5億3300万人以上の契約者を抱えている。
Jio Platformsの株式上場はインド史上最大規模となり、約1060億ドル(約17兆円)の評価額で32億ドル(約5120億円)を調達した。Reliance Industriesは10月28日に上場したJioの株式の約66%を保有している。
Relianceは世界の主要上場企業をランキングした2026年版『Forbes Global 2000』で世界55位に選出された。同社の売上高は1197億ドル(約19兆2000億円)、総資産は2296億ドル(約36兆7000億円)、利益は91億ドル(約1兆4600億円)となっている。



