推定される大きさから判断して、ED138は球形をしている可能性が高い。これは、TNOではなく準惑星として認定されるための重要な要件だ。だが、正確なサイズを測定して、準惑星としての要件を満たしているかどうかを確認するには、追加の赤外線観測を実施する必要がある。ED138は現時点で、太陽から約46AU(天文単位)の距離にあるのに対し、冥王星の平均軌道距離は約40AUだ。1天文単位(AU)は太陽地球間の平均距離に相当する。ED138の公転軌道は、太陽系の公転軌道面(黄道面)に対して約25度傾斜している。
ルービン天文台がさらに多くの準惑星を発見する可能性
世界最大の32億画素のカメラを搭載するルービン天文台は、7月に科学観測運用を開始した。ここでは天文学史上最も野心的な観測プロジェクトが進められている。膨大な数の銀河や恒星や小惑星の特性に関する30兆回の測定データと200万枚の画像とで構成される、南天の10年間におよぶタイムラプス(時系列記録)映像を作成するプロジェクトだ。ルービン天文台の高度な検出アルゴリズムは、背景にある膨大な数の恒星の中に紛れて移動している暗い天体を特定することができる。
ルービン天文台の研究チームは今年、新たに発見した小惑星1万1000個以上の観測データを提示したが、この中にはTNOが約380個含まれていた。
ホルマンは「ルービン天文台は南天全体を10年にわたり繰り返し撮影し続けるため、過去のサーベイ観測では省かれていた場所に隠れている他の未発見天体も全て捉えられるはずだ」と指摘する。
今後は世界中の天文学者がフォローアップ観測を実施して、2026 ED138の物理的特性を調査し、準惑星として公式に認定される要件を備えているかどうかを判断することになる。


