11月の夜空は「惑星劇場」
11月は惑星が主役。とりわけ夜明け前の空でその存在感が際立つ。金星は月初から「明けの明星」として日の出前の東の低空に姿を現し、おとめ座の主星スピカと大接近する。月の後半には水星も仲間入りし、束の間の三重奏を奏でてくれる。
最大の見せ場は11月16日で、火星と木星がわずか1.2度の距離まで大接近する。火星は27日に、今度はしし座の主星レグルスに大接近する。
26日には、天王星が地球を挟んで太陽と正反対の位置にくる「衝」を迎える。地球から最も明るく見え、夜通し観察できる好機となるが、遠く離れたところにある惑星であるため双眼鏡や天体望遠鏡がなければ姿を見ることはできない。
「冬の夜空」の帰還
11月は日に日に夜が長くなり、北半球でも特によく知られている星座たちが少しずつ宵の空に戻ってくる。暗くなってから東の空を見上げれば、おうし座、ぎょしゃ座、オリオン座が昇ってきて、明るい恒星や星団、星雲も見える。
9日の新月の前後は空が暗く、これらの冬の星座がひしめく豊かな星空を指で辿ってみる絶好の機会となるはずだ。手始めに、オリオン座の3つ星を見つけよう。その下に位置する「オリオン大星雲(M42)」は、街明かりのない暗い場所なら肉眼でも確認できる。双眼鏡で見ると、さらに印象的だ。
12月の声を聞く頃には、これらの冬の星座は毎晩より早い時刻に昇るようになる。
ボイジャー1号、地球から「1光日」の距離に到達へ
1977年に打ち上げられ、2012年に太陽の影響が全く及ばない「星間空間」に突入した米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ボイジャー1号」が、11月中に地球から「1光日」の距離に到達するという新たな金字塔を打ち立てる見込みだ。1光日というのは、光の速さで丸1日かかる距離。すなわち、光速で伝わる電波が探査機に到達するまでに24時間かかり、その応答が地球に返ってくるのにさらに24時間かかることを意味する。
打ち上げから半世紀近く経った今も稼働を続けているボイジャー1号は、人類が作り出した人工物の中で最も地球から遠い存在だ。現在は地球から約259億km離れた宇宙空間を旅している。


