11月の夜空は、月と火星、木星、しし座の1等星レグルスの壮観な共演で幕を開ける。しし座流星群やスーパームーンの満月など、見どころは盛りだくさんだ。水星は明け方の空で最も見つけやすくなり、天王星が「衝(しょう)」となる。月末を飾るのは、ふたたび月と木星、火星、レグルスが織りなす見事な四重奏だ。2026年11月の天体観測について知っておきたいことをまとめた。
天文カレンダー
・11月3日(火)未明~明け方:月と木星、火星、レグルス
日の出の1時間前に起きると、4つの天体が東の空で接近してほぼ一列に並ぶ光景を見ることができる。いちばん上に赤い火星があり、その下で半月状の月と明るく輝く木星が大接近し、少し離れて青白い恒星レグルスが光っている。
・11月7日(土)~8日(日)明け方:細い月と金星、スピカ
日の出前の東南東の低空で、新月を目前にした繊細な月が金星と2夜にわたり共演する。月は7日には金星のやや右上に、8日は下方に見える。金星のすぐ左手には、おとめ座の1等星スピカが隣り合って光っている。幻想的で美しい光景になるだろう。
・11月16日(月)深夜~明け方:火星と木星が大接近
火星と木星は今月、未明の東の空で共演している。最も接近して見えるのは16日で、見かけの距離は1.2度まで近づく。木星はマイナス2.1等の輝きを放ち、明るさでは0.7等の火星を圧倒的に凌ぐが、火星は特有の赤い色のおかげで簡単に見分けがつく。
・11月17日(火)~18日(水):しし座流星群が極大
しし座流星群は18日午前9時頃に活動のピークである極大を迎える。日本での見ごろは18日の未明~明け方。日付の変わる頃に上弦の月が沈むため、その後は月明かりの影響を受けずに観測できる。高速で夜空を駆ける流れ星を見られるチャンスは十分にある。
・11月20日(金):水星が西方最大離角
水星の見かけの位置が太陽から最も遠ざかり「西方最大離角」となる。明け方の水星としては、この先1年間で最も見つけやすい。日の出の45分前に東南東の空に目を向けて、金星とスピカのすぐ下に水星を探してみよう。
・11月24日(火):スーパームーンの満月とプレアデス星団食
11月の満月が夜空を支配する。この満月は、月と地球の平均距離よりも地球に近い「スーパームーン」で、通常の満月と比べてわずかに大きく、明るく見える。宵の時間帯には、おうし座のプレアデス星団(和名:すばる)を月が隠す「プレアデス星団食」も起こる。
・11月30日(月)深夜~12月1日(火)明け方:月、火星、レグルス、木星が再演
2日の明け方に四重奏を奏でた4天体が、再び未明の空で共演する。ややふっくらした下弦前の半月と火星、レグルス、木星は、直径約6度の視野円の中にすっぽり収まる。



