おうし座流星群、いつ見るべき?
まず、特に火球が出現しやすいおうし座南流星群が、11月5日(木)~6日(金)頃に極大となる。月齢25の欠けゆく細い月が未明まで昇らないため、月明かりの影響はあまり心配しなくてもよい。好条件で観測できるだろう。
そのちょうど1週間後の11月12日(木)~13日(金)頃に、続いておうし座北流星群が極大を迎える。9日が新月で、月齢3前後の細い月は夜間ほとんど地平線の下にあるため、空はさらに暗くなる。
2008年、2015年、2022年に見られたような、あるいは2032年に予想されているような例外的な大出現(スウォーム)は今年も予測されていないが、単発の鮮やかな火球が夜空を駆ける可能性は十分にある。
母天体はエンケ彗星
おうし座流星群の母天体は、南群・北群いずれもエンケ彗星(2P/Encke)だ。この彗星は直径約4.8kmで、3.25年周期で太陽を公転している。地球は毎年秋に、エンケ彗星が軌道上に残した塵や破片の帯と遭遇し、その塵の粒が大気圏に突入して流星として観測されるのだ。
おうし座流星群の流星は、比較的ゆっくり流れる。大気圏への突入速度(対地速度)は流星群の中では遅く、秒速約27kmだ。明るい火球が夜空の広範囲を横切るため、光跡が見やすくインパクトがある。
どこを見るべきか
おうし座南・北流星群の放射点はともにおうし座付近にあるが、流星群を見る際に放射点を探す必要はない。流星は頭上のどこにでも現れるので、できるだけ広く空を眺めよう。
人工の明かりから離れ、視界の開けた場所を見つけたら、目が暗闇に慣れるまで20分ほど待ってから肉眼で観察しよう。双眼鏡や望遠鏡は視野を狭めてしまうため、流星の観測には不向きだ。
観測において何よりも不可欠なのは「根気」だ。何しろ、おうし座流星群は出現頻度が低い。むしろ星空観察を楽しむ機会と捉え、じっくり構えて待とう。見事な火球が現れれば、それはまさに嬉しいサプライズとなるだろう。


