宇宙

2026.10.31 12:00

目撃できたらラッキー「ハロウィンの火球」、おうし座流星群が11月上旬に極大

カナダ・シムコー湖で観測されたオーロラとおうし座流星群の火球。2015年11月9日撮影(Orchidpoet/Getty Images)

カナダ・シムコー湖で観測されたオーロラとおうし座流星群の火球。2015年11月9日撮影(Orchidpoet/Getty Images)

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ハロウィーンの夜、もしかしたら「天然の花火」を目撃できるかもしれない。地球は現在、太陽系の内側にある塵や小惑星の破片が帯状に広がった領域を横切っている。これらの塵や破片は「おうし座流星群」の元となる流星物質だ。この流星群は、流星数こそ少ないものの、極めて明るい「火球」と呼ばれる流星がたびたび流れることで知られている。

流れ星が次々と頭上に降りそそぐような光景は期待できない。しかし、10月下旬~11月上旬はとりわけ注目に値する時期となる。おうし座流星群には放射点(輻射点)の位置が異なる「おうし座南流星群(南群)」と「おうし座北流星群(北群)」の2つが存在し、この時期は双方の活動期間が重なるためだ。

つまり、ハロウィーンを挟んだ数週間は、夜空を比較的ゆっくり流れる非常に明るい流星に偶然出くわす可能性があるのだ。特定の夜に必ず見られるという保証はないが、南群・北群とも11月上旬に相次いで極大を迎えるため、夜空を見上げてみる価値は十分にある。

おうし座流星群の火球とオーロラ。米ワシントン州コルビル先住民居留地にて2015年11月3日撮影(Rocky Raybell, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)
おうし座流星群の火球とオーロラ。米ワシントン州コルビル先住民居留地にて2015年11月3日撮影(Rocky Raybell, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

「ハロウィーンの火球」

おうし座流星群は、同じ流星物質の帯(ダストトレイル)を起源とする2つの流星群からなる。おうし座南流星群の出現期間は9月20日~11月20日、おうし座北流星群は10月20日~12月10日で、どちらもハロウィーン前後に活動し、鮮烈な光を放つ流星を生み出す。このため天文ファンの間では、季節にちなんで「ハロウィーンの火球」の愛称で親しまれている。

ペルセウス座流星群など毎年ほぼ安定してたくさんの流星が出現する主要流星群とは異なり、おうし座流星群は南群も北群も流星の数自体は多くない。天頂出現数(ZHR:好条件の夜空で極大時1時間あたりに見られる流星数)はそれぞれ5個程度にとどまり、理想的な観測条件の下でも「星降る夜」となるわけではない。

しかし、南北両方の流星群の活動が最も活発化するこの時期は、街明かりがなく晴れた空の下なら合わせて1時間に最大10個の流星が観測できる可能性がある。もちろん、これはあくまで目安であり、必ずしも出現するとは限らないし、出現数は増減する可能性がある。

次ページ > いつ、どこを見ればいい? おうし座流星群の観測ガイド

翻訳・編集=荻原藤緒

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