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2026.10.31 13:00

グーグル、攻撃コードも作れる防御AI「Gemini 4 Carbon」発表 アンソロピックに続き提供先を限定

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グーグルとアンソロピックは、参加組織の公表範囲と料金で異なる

グーグルとアンソロピックは、どちらもサイバー防御を目的に高性能AIの提供先を制限し、審査を通過した組織に利用を認めている。グーグルが公表するFairwind全体のパートナー数は多いが、Carbonの先行提供先は一部に限られる。アンソロピックはGlasswing発足時の12社・団体を実名で公表した。Fairwindはパートナーのロゴを掲載するものの、すべての参加組織の名称を文章で示してはいない。

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利用条件や支援方法にも違いがある。グーグルは、Fairwind経由で提供するArgonについて、社内の利用部署を制限する規則を公開している。また、企業向けサービス「Gemini Enterprise」で提供するArgonは、利用したデータを保持しない運用にも対応している。アンソロピックはOSSの保守担当者に直接資金を提供し、利用資格の審査も段階別に整えた。グーグルが公開しているArgon向けの利用規則と、未公開のCarbon固有の条件は区別する必要がある。

料金を比べると、Carbonの導入時は入力100万トークン当たり2ドル(約315円)だ。アンソロピックが2026年4月に示したMythos Previewの研究プレビュー終了後の料金は、同25ドル(約3931円)だった。9月に発表したMythos 5.1は、入力100万トークン当たり10ドル(約1573円)、出力100万トークン当たり50ドル(約7863円)からとなっている。両社は性能の評価方法が異なり、比較対象のモデルの世代も同じではないため、価格差から能力の優劣を判断することは難しい。

提供先を制限しても、組織の再審査や従業員の悪用には課題が残る

Fairwindの利用者審査やアクセス管理には、組織の安全性を継続的に確認できるのかという課題がある。アプリのログイン認証機能を提供する企業WorkOSは、2026年10月2日、Argonの限定提供の仕組みを分析した。WorkOSが指摘したのは、組織の再審査、個々の従業員による悪用、参加組織の非公開という3つの問題だ。3つの問題はCarbonの限定提供にも共通する。

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組織の審査は、特定の時点における確認にすぎない。パートナーがサイバー攻撃を受けたり他社に買収されたりした場合、グーグルはどんな条件で再審査するのか明らかにしていない。Fairwindでの利用資格は組織単位で与えられるが、実際にAIを悪用する可能性があるのは個々の従業員だ。参加者の完全な一覧が非公開のため、パートナーは同じプログラムへの参加を認められた他の組織を把握できない。

Carbonの公表成績は、安全対策を無効にした状態で測定された

Carbonの性能評価にも注意が必要だ。グーグルは、外部で開発されたサイバーセキュリティー評価基準を使い、危険な要求への応答を制限する安全対策を無効にしてテストしたと説明している。公表した数値は、Carbonが要求を拒否する仕組みを働かせない状態での性能を示す。性能に関する主張のほぼすべてはグーグル自身の試験に基づき、独立した第三者による再現結果は示されていない。グーグルはCarbonの一般公開に向けて意見を集め、安全対策を改良している段階だという。

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