同業他社との下落率比較
同業各社の株価も軒並み軟調に推移した。ただし、下げ幅はF5よりずっと小さかった。トレフィスがF5の同業他社に挙げている5社は、いずれも同じ日に値を下げた。5社のうち下落率が最も大きかったのは、サイバーセキュリティ大手のフォーティネットの5.9%である。同じく5社に含まれるネットワーク機器大手のシスコシステムズは、1.0%下げた。
一方、テクノロジー・セクター全体は逆の動きを見せた。同セクターの銘柄で構成されるETF(上場投資信託)のXLK(State Streetテクノロジー・セレクト・セクター SPDR ETF)は、0.8%上昇している。F5の下落率はフォーティネットの3倍を超えており、F5株は同業他社と連動して下げたというより、ほぼ単独で動いたといえる。
F5株はいま、どんな位置にあるのか
米国時間10月28日の下落は、F5株にとって、それまでの365日間で最大の1日の下げだった。
米国時間10月28日までの12カ月間で、F5株のリターンは25.9%となり、S&P500の14.0%を上回った。株価は、米国時間2025年11月19日に過去52週間の安値223.99ドルをつけたあと上昇し、2026年10月9日には終値ベースで過去52週間の高値となる479.83ドルをつけていた。今回の下落を含む米国時間10月28日までの1カ月間では、株価は16.6%下がった。同じ期間に、S&P500は1.0%上昇している。
F5は、2027会計年度第1四半期(2026年10〜12月)の決算を、2027年1月に発表する見込みだ。第1四半期の決算で注目すべき数字は、システムの売上高の伸びである。経営陣は、システムの伸びは会計年度の前半のほうが強いとみており、第1四半期はその前半にあたる。


