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2026.10.30 19:15

学生の5人に1人が騙される寸前に ニセ警察詐欺の心理を暴く無料ゲーム

『騙される30秒前』より

『騙される30秒前』より

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中央大学、日本貸金業協会、Classroom Adventureは、警察庁の協力で、ニセ警察詐欺をリアルに疑似体験できるゲーム『騙される30秒前』を公開した。

『騙される30秒前』は、17歳の男子高校生、47歳の市役所女性職員、70歳の元製薬会社勤務の男性から1人を選び、その人がニセ警察詐欺に遭ったときの対応を見て学ぶというコンテンツだ。画面にはそれぞれのスマートフォンの画面が表示され、詐欺師から電話がかかってくるまでの3分間に、アイコンをタップしてメッセージの内容や写真などを見ることができる。そこで、その人の生活習慣や人物像を知っておくことで、その後の展開がリアルに伝わってくるというわけだ。

ニセ警察官とのやり取りも、メッセージアプリへの誘導、ビデオ通話など大変リアルだ。この部分は動画を見るだけとなるが、動画が終わると「振り返り」があり、そこでなぜその人が騙されたのか、または騙されなかったのか、被害に至る心理プロセスなどが説明される。体験時間は7〜11分程度。振り返りは3〜5分程度。

中央大学有賀研究室はこのゲームの開発に際して、日本貸金業協会と連携し、神奈川県警の協力のもとで「警察官を装った模擬的特殊詐欺の実験」を行っている。148人の大学生に参加してもらい、それぞれの携帯電話に神奈川県警の本物の警察官が電話をかけ、詐欺師を演じた。その結果、25人が電話に出て、そのうち5人が個人情報を提供する直前まで至った。また、電話に出た人と出なかった人を分けて、それぞれにアンケートに答えてもらった。

その結果を分析したところ、次の知見が得られた。
・掛け子役が話す専門用語や強気の態度で「本物らしさ」を感じ、疑念を弱める可能性が示された。
・電話に出た人は、出なかった人よりも「携帯電話による特殊詐欺」について知らない割合が高かった。
・怪しいと思っても通話を継続する傾向が見られた。とくに掛け子役が女性のときは電話を途中で切ることに心理的な抵抗を感じる傾向が見られた。

これらを踏まえて開発されたこのゲームが伝えたいことは次の2つ。
1. 被害に遭うか、詐欺を見抜けるかは個人の能力や年齢、知識だけで決まるものではなく、状況やタイミングによっては誰もが被害者になり得ること。
2. 自分で詐欺を見抜けなくても家族や友人、警察に相談すれば被害防止につながること。

気をつけていても、さまざまな状況から騙される方向に誘導される恐れがあるということだ。

『騙される30秒前』は、会員登録やアプリのインストールは不要。スマートフォン、タブレット、パソコンのWebブラウザーで無料でプレイできる。個人だけでなく、学校や企業での教育や研修、自治体の啓発イベントなどでの活用を進めるということだ。

プレイはこちらから。

出典:中央大学 ニセ警察詐欺をスマホで疑似体験できる無料ゲームを開発・公開 ―「騙される30秒前」から、被害に至る心理と詐欺を見抜くきっかけを学ぶ―
警察官を装った模擬的特殊詐欺の実験を実施 ~携帯電話に出た学生の5人に1人が被害に遭う可能性を示唆~

文 = 金井哲夫

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