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経営・戦略

2026.11.08 12:00

アンソロピック、「1人バイオテック」を買収──Claudeで11研究所との業務を調整

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アンソロピックは、Claudeを創薬などの複雑な業務にも使えるか試している

アンソロピックはClaudeを、文章作成やプログラミング、職場での生産性向上だけに使うAIとして提供しているわけではない。他の産業で複雑な業務を進める支援にも使えるかを試している。創薬では研究開発が多くの工程に分かれ、多額の費用がかかる。

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売上高だけではAIが将来生み出す価値を測れない

一部の投資家はアンソロピックのIPOに注目し、売上高の伸びが鈍化していることを懸念している。売上高は、企業が現在販売している製品でどれだけ速く収益を増やせているかを示す最も分かりやすい指標であり、投資家が重視するのも理解できる。

だが、売上高は既存の製品を現在の顧客に販売した結果を示す、過去の実績に基づく指標だ。多額の費用がかかる専門家チームや外部委託先を必要とし、何年にもわたる調整が求められる仕事に、幅広い用途を持つAIを応用した場合、将来どれほどの価値が生まれるかまでは測れない。

研究を速めるAIと、実験や品質管理を担う人間の役割

ミスリルの研究は、AIが創薬の進行管理に役立つ可能性を示す初期の事例だ。Claudeが単独で治療薬を発見したわけではない。科学者が実験を設計し、外部研究所が抗体を作製して試験を実施し、得られた結果は人間が確認した。

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Claudeが減らしたのは、研究にかかわる作業を調整する費用と手間だ。アンソロピックによると、トランバーガーは別の創薬計画の構想を具体的な実験計画にまとめる作業を、Claudeを使って2~3日で進めた。Claudeを使わなければ1~2カ月かかったとトランバーガーは見積もっている。

人間が確認しても見逃されたClaudeの誤り

ただし、Claudeにも誤りがあった。アンソロピックは、ミスリルの研究中にClaudeが起こした6件の誤りを公表した。一部の誤りは、担当者が内容を確認して送信したメールに残り、外部研究所にも届いていた。データの確認に関する2件の誤りは、4日以上見逃された。AIが仕事を速めても、人間による判断と品質管理、結果に対する責任は欠かせない。

弱気派と強気派はアンソロピックをどう評価するのか

ミスリルの事例は、アンソロピックが事業を展開できる市場が、現在の売上高から推測される規模よりもはるかに大きい可能性を投資家に示している。弱気派は同社を、急成長してきたものの成長率が頭打ちになりつつあるソフトウェア企業とみる。強気派は、産業全体に応用できるAIを開発する企業と考える。

IPOと目先の売上高だけに注目する投資家は、アンソロピックが目指す企業像を過小評価しているのかもしれない。

(forbes.com 原文)

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