浮いたお金の使い道を聞くと、1位は「貯金」(42.3%)、2位は「日々の生活費の補填」(35.3%)、3位は「趣味・旅行・レジャー」(21.9%)。気になるのは生活費の補填だ。生活費に使っているということは、トータルで見ると家計を節約できていないことになる。5000円近く浮いたと思っても、それが家計に組み込まれるという悲しい矛盾がここにある。

ではお待ちかね、誰にも教えたくない節約術だ。
・20代男性会社員は、食材が安い日にまとめ買いして、下味をつけて冷凍しておく。そうすると平日の調理時間が大幅に短縮でき、疲れて外食やコンビニに頼る回数がゼロになり、月約1万円の食費削減に成功したということだ。これを彼は「冷凍貯金」と呼んでいる。
・夜のスマホ時間をポイ活に充てているという30代自営業の女性は、寝る前の1時間程度で月に2000〜3000円ほど貯まるとのことだ。
・欲しいものがあると、自分の時給でその価格を割り、その分の労働時間と引き換えにする価値があるかを考えることで衝動買いが激減するという、50代の女性アルバイトもいた。
ちなみに、なぜ教えたくないのかを尋ねると、誰も聞かないから教えないだけという回答がもっとも多かったが、次いで「ケチだと思われたくない」、「地味・細かすぎて恥ずかしい」というプライドの問題も多かった。こうして匿名で教えてもらえて、非常に助かる。
もうひとつ、調査では節約の失敗談も公表している。スーパーのセールで食品を大量に買い込み、使い切れずにダメにした20代女子学生、夏にエアコン代を節約しようとして熱中症になり病院に運ばれ、医療費などで出費がかさみ本末転倒だったという40代男性会社員、節約で我慢しすぎて爆発して夜中にネットショッピングで節約で浮いた以上のお金を使ってしまった20代女性会社員など、痛ましい体験が語られた。なかには、節約のためのリサーチ、比較、検証に費やした時間を時給換算したところ、1000円を節約するのに2時間かかることがわかり、割に合わないと気づいたという合理的な40代自営業の男性もいた。
この調査結果を受けてLandSitzは、頑張る節約から「仕組みで守り、増やす」節約への転換を提案している。調査対象の人々の節約対象は我慢を強いられるものが中心で、住宅代などの大きな固定費には手が付けられていない。固定費を見直して、浮いたお金を運用に回すことで、節約を増やす行動に結びつけることが、将来の安心感につながると話している。
出典:LandSitz 【節約に関する意識調査】物価高のいま83.2%が「食費」を節約中。それでも57.4%は月5,000円も浮いていない実態


