経営・戦略

2026.11.04 08:00

アンソロピックのIPO届出書、台湾TSMCへの依存と半導体の供給不足を警告

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アンソロピックの売上高は急増、営業損益は四半期ごとに変動

アンソロピックの事業は急拡大している。2026年上半期の売上高は163億ドル(約2兆5748億円)で、前年同期の11億6000万ドル(約1832億円)から1300%増加した。2026年4~6月期だけでも売上高は約116億ドル(約1兆8324億円)に達し、2025年末までの創業以来の累計売上高約50億ドル(約7898億円)を上回った。

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2026年4~6月期には9億7400万ドル(約1539億円)の営業利益を計上した。直前の1~3月期は16億7000万ドル(約2638億円)の営業損失だったため、営業損益は黒字に転じた。

上半期の巨額純損失は現金流出を伴わない費用が大部分を占める

2026年上半期の純損失は807億ドル(約12兆7476億円)に達した。純損失の大部分を占める724億ドル(約11兆4365億円)は、企業評価額の上昇に伴い、株式への転換が可能な借入金などの評価額が増えたことで計上した会計上の費用だ。現金の支出を伴わない帳簿上の損失である。

7~9月期は売上高が伸びても営業赤字に戻る

その後、11月2日の修正届出書で2026年7~9月期の業績も公表された。売上高は169億5600万ドル(約2兆6784億円)で、4~6月期から約47%増加した。営業損益は5億6700万ドル(約896億円)の赤字となった。短期契約で確保した計算能力の費用約50億ドル(約7898億円)と、現金支出を伴わない寄付関連費用約20億ドル(約3159億円)が営業費用に含まれる。同四半期の純損失は232億9100万ドル(約3兆6791億円)だった。

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AI関連投資の判断を左右する製品需要と半導体の供給制約

売上高の伸びが極めて大きいのは、比較する前年同期の売上高が小さかったためだという見方もある。それでも、アンソロピックは2021年1月の創業から前例のない速度で事業を拡大してきた。

アンソロピックが急成長している背景には、企業が高い対価を払ってでも利用したいAI製品を提供していることがある。そのAI製品の提供に欠かせない先端半導体は、製造能力を過剰に拡大しないTSMCが生産を担っている。強い需要があるにもかかわらず半導体の供給は限られており、アンソロピックの事業には経済的な合理性があると考えられる。半導体だけでなく電力設備やメモリーも不足し、AI関連の供給網全体に制約がある。適切な投資判断をするには、多くの投資家がなぜ不安を抱いているのかを理解することが重要だ。

(forbes.com 原文)

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