スポーツ

2026.10.29 13:00

エムバペ「独裁者」発言、中国で試合放送の中止引き起こす ラ・リーガ会長が駐スペイン中国大使と会談の事態

Harry Langer/DeFodi Images via Getty Images

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サッカー・フランス代表のスター選手、キリアン・エムバペ(キリアン・ムバッペ)が所属するスペイン1部リーグのレアル・マドリードは米国時間10月28日、中国の人々に向けて謝罪した。エムバペがポッドキャスト番組で毛沢東を「中国の独裁者」と呼び、中国国内で猛反発を招いた事態を受けたものだ。

中国企業がエムバペとの契約を次々解除、中国中央テレビも試合放送を中止

エムバペは先日のポッドキャスト番組のインタビューで、1976年に死去した中国の共産主義革命の指導者である毛沢東の画像に、ファンが自身の顔を合成したネットミームを気に入っていると語った。その際、毛沢東の名前は出さずに「中国の独裁者」と呼んでいた。

この発言は中国で瞬く間に強い反発を呼び、大手企業が相次いでエムバペとのスポンサー契約を打ち切る事態に発展した。

レアル・マドリードは28日に発表した声明で、「当クラブの選手であるキリアン・エムバペの先日の発言によって生じたすべての不快感」について、中国の人々に謝罪すると述べた。そのうえで、中国とその国民に対する「深い敬意」を表明した。

この声明に先立ち、中国の放送局や配信事業者はエムバペが登場する試合や広告の放送を中止すると発表していた。ESPNによると、中国国営の中国中央テレビ(CCTV)はラ・リーガの試合に加え、エムバペが関わるすべての試合で中継を見合わせた。またロイターによると、動画配信プラットフォームのMiguも11月1日に予定されているレアル・マドリードの次戦を配信しないことを明らかにした。

エムバペが挙げた、お気に入りのネットミーム

問題の発言は、フランスのポッドキャスト番組『The Bridge』のインタビューで、自分を題材にしたお気に入りのネットミームについて聞かれた際に飛び出した。エムバペはこれに対し、「誰かが作ったある人物の動画で(中略)たしか中国の独裁者だったと思う」と答えていた。その後、飲料大手の東鵬飲料や乳業メーカーの蒙牛乳業、妙可藍多など複数の中国企業がスポンサー契約を解除したことを受け、エムバペはすぐさま謝罪に追い込まれた。

エムバペは「私の言葉で不快な思いをされたすべての方に謝罪する」としたうえで、「決して本意ではなかった。私は中国の人々とその歴史に深い敬意を抱いており、心から申し訳なく思っている」と述べている。

AP通信によると、中国外務省の郭嘉昆報道官は28日の定例記者会見で、「彼が行った謝罪を真摯に受け止めている」と述べた。

ラ・リーガ会長が駐スペイン中国大使と会談、中継は再開されるか

また、ラ・リーガと同リーグのハビエル・テバス会長も27日に独自の謝罪声明を発表し、テバスは「このような事態が2度と起きないよう、具体的な対策を講じていく」と強調した。中国の放送局側がレアル・マドリードの試合放送の再開に応じるかどうかは現時点で不透明だ。テバスは28日、「今回の問題を乗り越えるための解決策を模索する」ため、駐スペイン中国大使と会談したことを明らかにしている。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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