
Alexa+の特徴は質問に答えるだけでなく、ユーザーに代わってさまざまなタスクを実行できることだ。アマゾンはこれをエージェント型AIの重要な役割として位置付ける。
日本では今後、「レストラン予約 powered by 食べログ」を通じた飲食店の予約に順次対応する予定だ。さらにUber Eatsによる料理、食料品、日用品などのデリバリー、出前館による料理のデリバリー、チケットぴあによるチケット購入なども利用できるようになるという。
こうした外部サービスとの連携が進めば、Alexa+は家庭内のスマート家電を操作するだけでなく、フードデリバリーから旅行の計画まで、ユーザーの生活を幅広く支援するAIエージェントになる未来が見えてくる。
Alexa+の収益化はエコシステム全体で考える
生成AIの開発と運用には大きな投資が必要だ。プライム会員にAlexa+を追加料金なしで提供するアマゾンには、収益化に向けた勝算があるのだろうか。
ヴィスコンティ氏はAlexa+単独の採算だけではなく、アマゾンの事業全体を見据えていると説明する。
「私たちはビジネスモデルを包括的に考えています。Alexa+を使うことで、ユーザーはアマゾンの多くのサービスをより深く利用するようになります。短期的な収益だけではなく、アマゾン全体の事業を長期的な視点で捉えることが大切です」
例えばAmazon.co.jpで購入を検討している商品について、指定価格まで値下がりしたら通知するようAlexa+に依頼することも可能だ。Alexa+に「雨続きの毎日を心穏やかに過ごせる音楽」をリクエストすれば、Amazon Musicでまだ聴いたことのなかった楽曲にも出会える。

商品の比較やレビューの理解も、Alexa+と会話を交わしながら深められる。今後、外部サービスとの連携が広がれば、Alexa+はショッピングやチケットの予約などを引き受けるコンシェルジュとしても機能する。ヴィスコンティ氏の説明からは、アマゾンのサービス群とスムーズにつながるAlexa+の魅力を、前面に打ち出そうとする狙いがうかがえる。


