メルセデス・ベンツの新型CLAで、女満別空港から世界自然遺産の知床をめぐって空港へ戻るまで、道東の約400kmを3日間かけて走った。湖や海、森と、移動するたびに表情を変える道東の風景。知床とは、どういう土地なのか。開拓地の跡や森を取り戻す運動の現場を訪ね、土地の恵みを味わいながら、その答えを探した。
美幌峠を上る
羽田から約2時間のフライトで、女満別空港に到着。知床を目指し、最初に越えるのが美幌峠だ。
メルセデス・ベンツの新型CLAは骨格からパワートレイン、デジタルの体験までを一新し、ハイブリッドと電気自動車(EV)の両方をそろえた。今回の旅で体験したのはハイブリッドのCLA 220 シューティングブレークと、EVのCLA 200 with EQ Technologyの2台。
ハイブリッドで走り出してすぐに気づいたのは、発進の軽さだった。蹴り出しに不自然なところがなく、車体がすっと前に滑り出す。エフォートレスという言葉がいちばん近い。
1.5リッターの4気筒エンジンと組み合わせる8速デュアルクラッチトランスミッションには、22kWの電気モーターが組み込まれ、とくに低回転域の加速を補う。エンジンとモーターの切り替えはクルマが受け持ち、運転する人にはほとんど意識させない。車内に入る音も抑えられ、静かで滑らかな走りが続く。この丁寧な作りは、メルセデス・ベンツならではだ。
知らない道路を走るとき、ナビは一度セットしたらあまり触りたくない。それでも、走りながら調べたいことは出てくる。
新型CLAのMBUXバーチャルアシスタントは、ChatGPTやGoogle Geminiなど複数のAIをまとめ、立ち寄り先の詳細を音声で返す。これを動かすのは、メルセデス・ベンツが自社で開発したオペレーティングシステム「MB.OS」だ。
峠に差しかかったところで、ハンドルを握ったまま、近くに写真を撮るのにいい場所はないかと尋ねると、すぐ先にある撮影スポットを教えてくれた。案内されたのは、標高525mの峠の上にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」。おやつにホタテの貝柱の干物を買った。



