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2026.10.30 17:15

新型メルセデスCLA試乗 AIと走る知床400キロの圧倒的静寂

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メルセデス・ベンツの新型CLAで、女満別空港から世界自然遺産の知床をめぐって空港へ戻るまで、道東の約400kmを3日間かけて走った。湖や海、森と、移動するたびに表情を変える道東の風景。知床とは、どういう土地なのか。開拓地の跡や森を取り戻す運動の現場を訪ね、土地の恵みを味わいながら、その答えを探した。

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美幌峠を上る

羽田から約2時間のフライトで、女満別空港に到着。知床を目指し、最初に越えるのが美幌峠だ。

メルセデス・ベンツの新型CLAは骨格からパワートレイン、デジタルの体験までを一新し、ハイブリッドと電気自動車(EV)の両方をそろえた。今回の旅で体験したのはハイブリッドのCLA 220 シューティングブレークと、EVのCLA 200 with EQ Technologyの2台。

電気自動車のCLA 200 with EQ Technology。空気抵抗係数は0.21から。メルセデス・ベンツはこのクラスでいちばん低い数字だとしている。新型CLAはEVを主軸に開発した新しい車両プラットフォーム「MMA」を採用し、ハイブリッドにも対応する。
電気自動車のCLA 200 with EQ Technology。空気抵抗係数は0.21から。メルセデス・ベンツはこのクラスでいちばん低い数字だとしている。新型CLAはEVを主軸に開発した新しい車両プラットフォーム「MMA」を採用し、ハイブリッドにも対応する。
CLA 220 シューティングブレーク。クーペのような流麗なフォルムを保ちながら荷室を拡大。荷室容量は455L、後席を倒すと最大1,295Lまで広がる(欧州参考値)。
CLA 220 シューティングブレーク。クーペのような流麗なフォルムを保ちながら荷室を拡大。荷室容量は455L、後席を倒すと最大1,295Lまで広がる(欧州参考値)。

ハイブリッドで走り出してすぐに気づいたのは、発進の軽さだった。蹴り出しに不自然なところがなく、車体がすっと前に滑り出す。エフォートレスという言葉がいちばん近い。

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1.5リッターの4気筒エンジンと組み合わせる8速デュアルクラッチトランスミッションには、22kWの電気モーターが組み込まれ、とくに低回転域の加速を補う。エンジンとモーターの切り替えはクルマが受け持ち、運転する人にはほとんど意識させない。車内に入る音も抑えられ、静かで滑らかな走りが続く。この丁寧な作りは、メルセデス・ベンツならではだ。

美幌峠を越える国道243号は、笹に覆われた斜面を縫って上っていく。木の少ない峠道は見通しがよく、上るほどに眺めが開けていく。新型CLAには上位クラスで培った遮音技術が採用され、二重の隔壁やAピラー側面、床まで広げた遮音材が静粛性を高めている。
美幌峠を越える国道243号は、笹に覆われた斜面を縫って上っていく。木の少ない峠道は見通しがよく、上るほどに眺めが開けていく。新型CLAには上位クラスで培った遮音技術が採用され、二重の隔壁やAピラー側面、床まで広げた遮音材が静粛性を高めている。

知らない道路を走るとき、ナビは一度セットしたらあまり触りたくない。それでも、走りながら調べたいことは出てくる。

新型CLAのMBUXバーチャルアシスタントは、ChatGPTやGoogle Geminiなど複数のAIをまとめ、立ち寄り先の詳細を音声で返す。これを動かすのは、メルセデス・ベンツが自社で開発したオペレーティングシステム「MB.OS」だ。

峠に差しかかったところで、ハンドルを握ったまま、近くに写真を撮るのにいい場所はないかと尋ねると、すぐ先にある撮影スポットを教えてくれた。案内されたのは、標高525mの峠の上にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」。おやつにホタテの貝柱の干物を買った。

美幌峠から見下ろす屈斜路湖は、周囲57kmにおよぶ日本最大のカルデラ湖。湖の中央に浮かぶのが中島。
美幌峠から見下ろす屈斜路湖は、周囲57kmにおよぶ日本最大のカルデラ湖。湖の中央に浮かぶのが中島。
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文=青山 鼓 写真= 安井 宏充

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