Copilotがメールや会議の文字起こしを読み、利用者の人物像を描く
マイクロソフトは、デリケートな情報は削除できる上、機能そのものも「設定で無効にできる」と説明している。マイクロソフト自身のプライバシーに関する文書は、新たなAIの網にかかる情報を具体的に挙げている。Outlookのメール、Teamsのチャット、会議のトランスクリプトといった非公開のやり取りのほか、利用状況のデータやユーザーのプロファイル情報まで含まれる。強力なデータの組み合わせだ。
Copilotは以前から、質問に答えるために、利用者が仕事でやり取りするメールやチャットにアクセスできる。しかし今回は、さらに踏み込んでいる。Copilotは、利用者が何を優先しているか、誰とどんな関係にあるか、何を好むかを学べるようになった。何を覚えておくべきかを、利用者がわざわざ伝える必要はない。
マイクロソフトは、AIが何を学んだのかを簡単に確かめる方法まで利用者に教えている。Copilotに「私について何を知っていますか」と尋ねると、Copilotが持っている情報の要約が表示され、特定の事柄を忘れるよう頼むこともできる。
チャット履歴の設定をオフにしても、30日以内に戻すと記憶が復活
Copilotの学習が行き過ぎだと思うなら、Microsoft Copilot Chatを開き、右上の「…」から「設定」を選び「チャット設定」に進む。「個人用設定」にある「チャット履歴と仕事の分析情報」(英語版の表示は「Chat history & work insights」)を見つけて、オフにすればよい。設定をオフにすれば、推測で得た情報がパーソナライズ(利用者ごとに合わせた調整)に使われなくなる。
ただし、落とし穴がある。設定をオフにした場合、Copilotが推測して蓄えた記憶は30日後に削除される。ところが、30日以内に設定をオンに戻すと、削除されるはずだった記憶が戻ってくることがある。
※編注:法人向けのCopilotで「チャット履歴と仕事の分析情報」をオフにする手順は、組織の管理者が機能を無効にしていない場合の操作にあたる。
会社側の設定によっては、従業員が自分で変更できない場合がある。管理者が組織全体や特定のグループを対象に機能を無効にしている場合、従業員の画面ではチャット履歴などの設定がオフと表示され、従業員が自分でオンにすることはできない。


