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2026.11.02 12:00

スタートアップに足りないのは資本より「注目」、未来のVCは金融よりメディアに近い

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ベンチャーキャピタルはメディアビジネスへと変貌

従来型のベンチャーキャピタルの世界で最もわかりやすい例は、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)だろう。同社はベンチャーキャピタルが従来型のメディアだけに全面的に依存するのではなく、独自のオーディエンスを構築できることを極めて早い段階で理解し、ポッドキャストや編集コンテンツ、Tech Weeks(テックウィーク)、動画、ニューメディアへと事業を拡大した。

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一方、この機会を逆の方向から捉えた企業もある。ベンチャーキャピタリストのハリー・ステビングスは、「20VC」でベンチャーキャピタル業界を代表するポッドキャストの1つを築いた後、そのオーディエンスとネットワークを自身の投資プラットフォームへと発展させた。

その論理は単純だ。注目を集めるベンチャーキャピタルはビジネスの両面で優位性を持つ。メディアは創業者を引きつけ、LP(リミテッド・パートナー)や顧客、人材との関係を構築し、投資先企業が自らのストーリーを発信するのを支援できる。

Andreessen Horowitzは、ベンチャーキャピタルがますますメディアネイティブになっていく方向性を示している。一方、20VCやBulletpitchはその逆、つまりメディアとオーディエンスが投資プラットフォームの基盤となるという方向性を体現している。アプローチは異なるが、そこから導かれる結論は同じだ。注目が組織的な優位性になりつつあるということだ。

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ここで「全てのベンチャーキャピタルがポッドキャストやニュースレターを始めるべきか」という問いよりも、さらに興味深い疑問が浮かび上がる。ディストリビューションが投資ビジネスに付加されるものではなく、投資モデルそのものの一部となった場合、何が起こるのだろうか。

新しいタイプの投資家としてのクリエイター

この10年で人々の注目はテレビ局やラジオ局、従来型の出版・報道メディアから、毎日極めて専門性の高いオーディエンスと直接コミュニケーションをとっている個人へと移ってきた。

有名人は何十年も前からスタートアップのキャップテーブル(株主構成表)に受動的に名を連ねてきた。デジタルファーストのクリエイターは構造的に異なる存在だ。彼らの影響力は単に有名であることの副産物ではない。オーディエンスを獲得・維持し、毎日投稿することが彼らのビジネスなのだ。

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翻訳=溝口慈子

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