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2026.11.02 12:00

スタートアップに足りないのは資本より「注目」、未来のVCは金融よりメディアに近い

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新たなタイプのベンチャーキャピタル

そうした変化を軸に構築されている企業の1つがBulletpitch(バレットピッチ)だ。創業者でゼネラルパートナーのブレット・パールマターと、マネージングパートナーのフェリックス・レヴィンが率いる同社は、従来は別々に存在してきたいくつかの要素を組み合わせている。大規模なオーディエンスを抱える独立したメディア・イベント事業、スタートアップエコシステム全体に広がる強固なネットワーク、投資部門、そして同社が育成を支援してきた新しいタイプのスタートアップ投資家、つまり「デジタルファーストのクリエイター」だ。私自身、ロサンゼルス、ニューヨーク、さらにはカンヌで開催された同社のクリエイター向けディナーに何度か参加したが、彼らは才能を見抜く特別な目を持っており、誰と誰を引き合わせるべきかをよく理解している。

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Bulletpitchは4年前、パールマターが当時住んでいた学生寮の一室で、毎週情報発信するスタートアップメディアとして始まった。オーディエンスが拡大するにつれ、同社はイベント事業にも進出し、デジタル上の注目を現実世界での人間関係へと変える一方、グーグルやLovable(ラバブル)、Blacklane(ブラックレーン)、Bilt(ビルト)、Linchpin(リンチピン)などの企業とのパートナーシップに支えられたメディア事業を構築した。このエコシステムが生み出した注目はやがて投資機会を生み、それが案件ごとに投資するプラットフォーム「Bulletpitch Plus」につながった。同プラットフォームはこれまでに20件以上の直接投資を通じて数百万ドルを投じてきた。その後同社は、このモデルをさらに新しい形へと発展させる試みを始めた。

スタートアップが獲得を争っているディストリビューションの多くは、極めて特定のオーディエンスと直接的な関係を築くために、何年もの歳月を費やしてきた個人クリエイターが握るようになっている。Bulletpitchは単にそうしたクリエイターを通じてスタートアップの広告を支援するのではなく、クリエイターを投資家に変え始めた。その結果生まれたのが、メディアが注目を生み、コミュニティが関係を築き、クリエイターがディストリビューションを出資持分(株式)へと転換し、資本が全ての関係者を利益の分配という共通の目標の下に結集させるというモデルだ。しかしこのモデルは、はるかに大きな変化のほんの一例にすぎない。

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翻訳=溝口慈子

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