暮らし

2026.11.02 18:00

何十年も幸せでいるためにカップルが受け入れるべき「厳しい現実」 心理学者が解説

stock.adobe.com

stock.adobe.com

BRANDVOICE | Paid Program

もっと見る>

愛が本物であれば、付き合い始めたころと同じような幸せが継続するだろうと期待し、多くの人が長期的な関係に踏み出す。良好な関係であれば、その親密さが2人のウェルビーイング(心身の健康や幸福)を守り、双方が健やかでいられるという考えも広く浸透している。

どちらの考えも理解できるものであり、部分的には正しい。だが、研究を見るとそこにはいくつか重要な条件が加わる。たとえ良好な関係であっても、関係を続ける中で感情は時間とともに変化する。そして、2人で幸せに過ごすことで得られる恩恵は、そのカップルがどのように日々を過ごしているかに大きく左右される。

どちらの点も悲観する理由にはならない。これらの時間とともに現れる変化を理解しているカップルは、パニックに陥らず、より忍耐強く対応できる傾向があり、困難な時期があっても安定した関係を継続できる場合が多い。

1. 中年期に経験する「幸福度の落ち込み」

恋愛に関する研究で最も信頼性の高い知見の1つは、関係の満足度が時間経過とともに徐々に低下する傾向があるということだ。平均的には、これは突然大きく落ち込むというより、ゆっくりとした変化だ。学術誌『Personality and Social Psychology Bulletin』に2026年に掲載された研究では、中年期のカップルを数年間にわたって追跡したところ、幸福感にわずかで緩やかな低下が見られることが明らかになった。この変化は、かつては2人の関係に注がれていた時間やエネルギーの多くが、仕事や家庭に奪われるという状況が、中年期に最も顕著に現れるからだ。

その理由は部分的に、心理学者が「快楽適応」と呼ぶプロセスだ。人は良いことも含め、生活の中で変わらないものには徐々に慣れていく。かつては新鮮で刺激的に感じられたパートナーも、時間がたつにつれて慣れ親しんだ存在になる。その親しみは心地良さや安心感をもたらすが、関係の初期段階と同じような高揚感を生み出すことは少ない。

難しいのは、カップルがこの変化をどう解釈するかだ。真の愛とはいつまでも変わらないものであるべき、と考えているカップルにとって、関係が落ち着いている時期は何かが上手くいっていない証拠のように思えることがある。こうした落ち着いた状態に対して距離を置く人もいれば、その溝を埋めるのが難しくなるまで話題にすることを避ける人もいる。ある程度の満足度の低下が起こることを予想しているカップルは、それを「関係が破綻しつつある」という兆候ではなく、「関係にもっと注意を向ける必要がある」というサインとして受け止めることができる。

次ページ > パートナーの悩みが、2人にどんな影響を及ぼしているのか

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事