44歳のラムの保有資産は57億ドル(約8950億円)だ。2021年にハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチとともにコロッサルを立ち上げ、ケナガマンモスの復活を目指してきた。それ以降、コロッサルは複数の事業をスピンアウトしており、直近では進化的変化の予測にAIを用いるAstromech(アストロメック)の評価額が8月に38億ドル(約5970億円)に達した。
34歳のラッキーは、仮想現実企業Oculus VR(オキュラスVR)で最初の富を築き、2014年には、同社を現金と株式を合わせて20億ドル(約3140億円)でフェイスブックに売却した。現在の保有資産は59億ドル(約9260億円)。同氏が2017年に立ち上げたアンドゥリルは、5月の最新資金調達ラウンドで610億ドル(約9兆5800億円)の評価額に達した。
軍に採用される犬の大半は、主にベルジアン・マリノア、ジャーマン・シェパード、ラブラドール・レトリバーで、世界各地のブリーダーから調達されている。約13%はテキサス州サンアントニオの軍基地で生まれ、訓練される。2020年の『ブルームバーグ』の報道によれば、犬の価格は米国のブリーダーから購入する場合は9000ドル(約141万円)、海外から購入する場合は5500ドル(約86万3000円)になることがある。1頭の訓練費用は6万ドル(約942万円)を超えることもある。
「クローン技術は理論上、一貫性を高めることでこうした費用を引き下げられる可能性がある」とCanine Tactical(ケーナイン・タクティカル)創業者で、海軍特殊部隊SEALs在籍時に戦闘犬プログラムを立ち上げた経験を持つジョシュア・モートンは語る。同氏の推定では、自然繁殖プログラムでは、メス犬の出産1回あたりに米軍の基準を満たす犬が生まれる確率が10〜15%にとどまる可能性がある。軍用犬は、薬物や爆発物を正確に探知し、銃声やその他の大きな音の周囲でも落ち着いていられる必要がある。
クローン技術は「ゲームチェンジャー」になり得る一方でリスクもある、とモートンは言う。最悪の場合、クローンによって世代間で遺伝的問題が蓄積する恐れがあるという。それは病気へのかかりやすさのように明確なものの場合もあれば、犬を独占欲が強く、強引で、訓練しにくくするトラウマの痕跡のように捉えにくいものの場合もある。「彼らが自分たちのしていることを理解していることを願う。そうでなければ、ただ自分の尾を追いかけて回る(迷走する)だけになる」


