健康行動には性格も関係
さらに今回の調査では、ドコモが保有する行動ログデータから推定した性格特性と健康行動の関係も分析している。分析に用いたのは、人の性格を5つの特性に分類する『ビッグファイブ(Big Five)』という理論だ。その結果、知的好奇心が強く新しいものを好む「開放性」と、真面目で自制心が強く計画性のある「誠実性」のスコアが高い人ほど、健康行動を実施している傾向が確認された。また、性別や年齢だけで分析した場合と比べ、これらの性格特性を加えることで、健康行動を実施する人を識別する精度が向上したという。


健康行動を促すには何が必要か
インテージヘルスケアのシニアアナリスト谷口絵里香氏は、今回の調査結果について「健康行動を促すには低価格なサービスや経済的な特典を提供するだけでは不十分な可能性がある」と分析。今後のヘルスケア分野のマーケティングや生活者支援では、年齢や性別などの属性だけでなく、人生の節目や個人の価値観、性格特性まで考慮した、一人ひとりに合ったコミュニケーションが求められるとしている。
筆者も以前身体を鍛えようと、自宅から徒歩1分のスポーツジムに通ったことがある。これほど近ければ続けられると思ったものの、筋トレの身体的なきつさもあり次第に足が遠のいた。隣のスーパーには頻繁に買い物に行くのにジムには行かず、会費を払いながら月に1回通うかどうかという状態になってしまった。健康のために運動したいという気持ちはあっても、身体や気持ちがついていかなければ、どれほど通いやすい環境でも継続は難しい。今回の調査結果は、そんな自身の経験とも重なるものだった。
【調査概要】
調査名:健康行動に関する自主企画調査
調査目的:生活者の健康行動に関する実施内容、情報源等の実施把握
調査主体:インテージヘルスケア
調査期間:2026年5月14日~21日
調査対象:全国20~79歳の男女1309人(dポイントクラブアンケート〈ヘルスケア〉パネル)
調査方法:インターネット調査


