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経済・社会

2026.11.07 10:30

行政手続きの書類作業に潜む膨大な損失、低所得者を追い詰める「時間税」という不条理

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この問題に気づくと、私はあらゆる場所で同様の問題を目にするようになりました。投票のために2時間待つ、正しい情報が見つからず登録に苦労する、子どもを低料金の放課後プログラムに申し込もうとする、あるいは毎年20時間かけて自分で税務申告をする。こうしたことは、個別の政策課題のように見えるかもしれません。しかし私の中では、すべて1つの政策問題なのです。

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私はそれを、賦役労働(強制的な労働)制度のようなものだと考えるようになりました。政府が人々に対して、時間と労力という税を課しているのです。一定の行政上の負担は避けられないかもしれません。何かを得るには、多少の手間がかかることもあります。しかし、その多くは過剰で、意図的に人をおとしめ、意図的に気力を奪い、あるいは法学の学位を持つ人でさえ苦労するような仕組みになっています。

法学の学位を持たず、さらに「子どものおむつが足りるか」「管理医療を必要とする親をどう介護するか」を心配している多くの人は、いったいどうすればよいのでしょうか。私はここに、国家の失敗があると見ています。これを糺すためにできることはたくさんありますが、私たちはこの問題をそのように捉えていないため、それを実行していません。

ニャンドロ:私は今、携帯電話を手に取り、あなたと話しながら住宅ローンに申し込むことができる状況にあります。テクノロジーを使えば5分でそれだけのことができるのに、なぜこうした制度を簡素化できないのでしょうか。

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ロウリー:まったくその通りです。私は著書の中で、これは単に「貧困はつらい」と言う問題ではないことを明確にしたいと考えました。低所得の隣人について考えるとき、「それは悲しいことだ。気の毒だ」という姿勢になりがちです。

しかし私は、「これは私たち全員に起きていることだ」と言いたいのです。これは不正義です。その不正義は誰に対しても等しく適用されているわけでも、等しく重い負担になっているわけでもありませんが、誰もが怒るべきことです。それには高所得の人々や高度な学位を持つ人々も含まれます。政府が隣人や同じコミュニティの人々にこうしたことをしていることに、彼らも怒るべきです。

次ページ > これは、私たち全員の問題である

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