まだ世界的に知られていない韓国の近現代アーティストの作品を数多く所有するRMは以前から、自身のコレクションを披露するスペースを設けたいと願っていた。彼にとってこの企画展は、そうしたアーティストたちの作品を多くの人に紹介すると同時に、彼自身がそれらの作品から何を感じ取ったのかについて、知ってもらう機会でもある。
「こうして皆さんを前に話していても、僕には常に、自分がどこかで漂流しているような、浮遊しているような感覚があります。アメリカにいても、生まれ育ったソウルにいても、決して心地いいものではありません。僕がアートに強い関心を持つようになったのは、その感覚のためでもあります」
「アートと音楽、それぞれの言語や表現方法は少し違っているかもしれませんが、何かを伝えようとしているという点では同じです」
「また、僕は昔から物を集めるのが好きでした。ですが、自分に必要なわけではない物をたくさん集めることには、罪悪感もありました。僕は結局、金があって退屈な、ただ『いびきをかいているような』人間になってしまったのだろうか、と考えたりしました。まあ、そうかもしれないのですが、それらの作品を他の人たちにも見てもらうことができれば、素敵なことだと思いました」
コレクションは「自己表現」
18年にシカゴ美術館を訪れて以来、アートに夢中になったRMは作品のコレクションを始めた。その影響を受けた彼のファンたちの多くも、アートや美術館、自然、そして教育に関心を持つようになり、「ナムジュニング(Namjoon-ing)」と呼ぶ関連の活動を行うようになった。RMもそうしたファンたちの活動を認識しており、嬉しく思っているという。
また、RMは数年前からコレクターたちが集めた作品にも目を向けるようになり、コレクションを築くことは「コレクターにとっての自己表現でもある」と考えるようになった。今回の共同企画展が彼にとって重要だったのは、そのためでもある。
作品の何が、なぜ彼にインスピレーションを与えるのか、あるいは彼がただ単純に何を好きだと思うのか、来場者たちにはそうしたことを直に感じ取ってもらいたいと説明。だが、そのような展覧会は「かなり長い自己紹介」のようなものであり、「少し恥ずかしいものでもある」と述べている。
コレクションの中にはRM自身もなぜそれらを入手しようとしたのかわからない作品があり、それらを紹介するための「I don’t know, but I like it(わからないけれど、好きなもの)」と名付けたセクションが設けられている。


