【重要】復旧のご報告セキュリティ対策に伴うメンテナンスおよび会員機能の一時停止について

テクノロジー

2026.10.25 09:00

AIでフィッシング詐欺が巧妙化しても、セキュリティのプロは脆弱なパスワード認証を手放せない

Rafael Henrique - stock.adobe.com

ITのプロも例外ではない──使い慣れたログイン方法に引き寄せられる

パスワードに頼り続ける理由の1つは、なじみのある方法に引き寄せられるという人間の性質にある。ほとんどの利用者にとって、パスワードは単純に、パスキーよりも慣れ親しんだものなのだ。それはセキュリティの専門家も変わらない。

advertisement

人間とマシンの両方のアイデンティティを管理するプラットフォームを提供するOktaで、上級副社長と副最高セキュリティ責任者(副CSO)を務めるシャーロット・ワイリーは、メールでの取材にこう答えた。「理屈の上では、セキュリティやITの専門家は、誰よりもITを使いこなす人たちです。ところが日々の習慣を見ると、半数近くがいまだに、基本的なユーザー名とパスワードでログインしています。では、なぜこれほど大きな食い違いが生じているのでしょうか。答えは、人間の性質と、現代のAIがもたらした現実にあります」。

研修や従来型MFAに見切りをつけ、フィッシング対策をどこで強制するか

「問題は、AIによって『ひと目でフィッシングとわかるもの』が完全に姿を消したことです。もはや『人間のファイアウォール』には頼れません。生成AIは今や、完璧な文章で書かれ、相手1人ひとりに合わせて作り込まれたソーシャル・エンジニアリング攻撃を、大量に生み出しているからです。そのため、人間が目で見て見抜くのは、とても難しくなっています」とワイリーは言う。

ワイリーは、業界がこの普及のギャップ、つまりパスキーが知られているのに使われていないという状態を解消したいなら、研修で切り抜けようとするのをやめ、人為的なミスの入り込む余地を残す従来型のMFAに頼るのもやめなければならないと主張する。代わりに彼女が勧めるのは、偽のサイトに誘導されても破られない、フィッシング耐性のある認証を求める方針を、インフラのレベルで強制することだ。

advertisement
次ページ > ハッカーが現在も狙う認証情報、データ侵害の28%で盗まれていた

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事