リーダーだけをコーチングしても行き詰まる理由
リーダーにコーチングを行っても、仕組みが変わらない場合にはこうなる。
リーダーはより鋭くなる。だが、そのまま同じ壊れた仕組みの中へ戻っていく。いら立ちは募る。エンゲージメントはさらに下がる。そしてリーダーは、自分自身に問題があるのだと結論づける。だが、そうではない。
古い職務がそのまま残っているため、古い習慣が戻ってくる。リーダーは、コーチングで学んだ行動変容を必死に実行しようとする一方で、仕事は積み上がっていく。
コーチングへの投資は、本人が自席に戻った瞬間に流出していく。リーダーはすぐに、生き残るためのモードへ逆戻りするからだ。
コーチングを始める前に答えるべき3つの問い
コーチングを始める前に、すべての上司が自らに問うべき3つの質問がある。
- 今年、私はこの職務に何を追加したのか。
- 私は何を取り除いたのか。
- もしこのリーダーを明日失ったら、組織と私自身にどのような影響が及ぶのか。
多くの上司は1つ目の質問には簡単に答えられるが、2つ目ではつまずく。そもそも取り除かなかったものは、見えにくいからだ。
次にリーダーが停滞したときには、その人がいま担っている仕事をよく見てほしい。それはおそらく、当初あなたが任せた仕事ではない。職務とリーダーを同時に立て直すべきだ。何もしなければ、3つ目の問いは自ずと答えを出す。たいていは、辞表という形で。


