マスクは「インド国民への犯罪」を主張
マスクは先週、インドにはStarlinkが必要だと主張するXの投稿を引用し、「残念なことに、インド国民に対する独占的な支配を維持しようとする特定のオリガルヒ(新興財閥)によって、我々は参入を阻まれている。これはインド国民に対する犯罪だ!」と書き込んだ。当初は具体的な名前を挙げず「誰のことかは察しがつくだろう」と述べるにとどめていたが、その翌日にはアンバニを明確に名指しし、「Starlinkは165カ国以上で認可を受けており、インド政府のあらゆる法律や要件を満たすために5年を費やしてきた。それなのになぜいまだに認可が下りないのか? インドの本当のボスはアンバニなのか?」と投稿した。
さらにその翌日、マスクはアンバニを「アンバニ首相」と呼んで再び挑発し、「あなたがインドの本当のボスだと気づかなかった非礼をどうかお許しいただきたい。当然ながら、あなたは偉大なインド国民に対する独占的な搾取を維持したいのだろうが、それでもStarlinkが競争に参加することを許してはくれないだろうか?」と皮肉った。
衛星通信3社が揃って安全保障審査中、インド政府は差別を否定
インド政府によると、国内で衛星通信事業の予備認可を取得している事業者はStarlinkを含めて3社あり、現在は全社がサービス開始に向けた認可プロセスの一環として「安全保障上の審査を受けている」段階にあるという。残る2社は、アンバニ率いるReliance Jio傘下のJio Satellite Communicationsと、富豪スニル・ミタルが率いるBharti Groupが出資するOneWeb India Communicationsだ。インド政府は先週の声明で、3社はいずれも「おおむね同じ審査段階」にあるとし、不公平あるいは差別的な規制が行われているとの指摘は「根拠がなく、誤解に基づいたものだ」と反論していた。
フォーブスの推計によると、アンバニの推定資産額は832億ドル(約13兆3000億円)でインド首位、世界では25位を記録している。一方のマスクは推定資産額9248億ドル(約148兆円)で世界首位の座にある。マスクは先週、資産1兆ドル超の「トリリオネア」の座に一時返り咲いたものの、スペースX株の下落に伴い、米国時間10月13日に彼の資産は再び1兆ドルの大台を割り込んだ。


