知っておくべきAIデータプライバシーの最大のリスク
一般的な目安として、LLMとのあらゆる会話は第三者に露出しているものと考えるべきである。
そのため、知的財産や認証情報などの機密情報を共有しないことが重要だ。そうした情報が他人に見られる結果になり得るからである。プライバシー設定によってモデル訓練のリスクは下げられるが、内部の仕組みが非公開のブラックボックス型モデルでは、こうした管理がどの程度有効なのかを確認する透明性はない。
データ漏洩
ユーザーが直面する最大のプライバシーリスクの一つがデータ漏洩だ。ChatGPTやClaudeなどのAIチャットボットに入力した情報は、ベンダーの内部システムだけでなくインターネット上にまで露出する可能性がある。
連携ツール
多くのユーザーがChatGPTなどのツールをサードパーティのアプリやサービスに連携させているが、これにより、誰がどの情報にアクセスできるのかを特定するのがより困難になっている。
ChatGPTのようなツールをGmailアカウントやSlackに連携させると、明示的にアクセス許可を与えていない情報にまでチャットボットがアクセスできる状態になる可能性がある。
AIに絶対に共有してはいけない情報
AIチャットボットを使う際、公開されてほしくないものはすべてAIには入力すべきではない。これは、パスワード、ログイン認証情報、認証コード、マイナンバー、銀行口座情報、個人を特定できる情報(PII)、機密性の高い知的財産のようなセンシティブ情報についてはなおさらだ。
例えば、クレジットカード番号や銀行口座情報をChatGPTに入力すれば、アカウントやチャットにアクセスした第三者がその情報を不正利用する恐れがある。また、入力内容はベンダーの環境内にいる人間の評価者や、法執行機関をはじめとするその他の第三者に露出する可能性もある。
別の方法として、AIに共有する情報を非識別化または匿名化すれば、個人データを露出させずに、健康、法律、金融などのセンシティブなテーマに関する知見を得ることができる。例えば、ChatGPTを症状のチェックツールとして使いたい場合、症状の詳細は入力しつつ、氏名、住所、生体データなどの個人情報は除外するとよい。
AI利用時にプライバシーを守る方法
AIを使う際にプライバシーを守る最も簡単な方法の一つは、チャットボットに機密情報を一切共有せず、個人を特定し得る情報を削除することだ。具体的には、氏名、住所、電話番号、支払い情報などをチャットに入力しないことを指す。入力したいプロンプトにこうした情報が含まれている場合は、潜在的な露出を抑えるため、機密性の高い詳細をプレースホルダーのテキストに置き換えることができる(例:氏名の代わりに「Person X」のようなプレースホルダーを使う)。


