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2026.10.16 08:30

金と銀価格が持ち直し、米国債利回りと米ドルの下落で

Matt Hunt/NurPhoto via Getty Images

Matt Hunt/NurPhoto via Getty Images

米国時間10月15日早朝、金と銀の価格が反発した。前日には銀が最大6%下落するなど大幅安に見舞われていたが、ハイテク株売りが進むなかで米国債利回りと米ドルがともに下落したことが相場を下支えしている。

米東部夏時間午前9時15分の時点で、金先物価格は1.9%高の4183.90ドルまで上昇して前日の下げの大半を取り戻し、金スポット価格も1.3%高の4159ドルとなった。

銀も反発したものの上げ幅は比較的小さく、同時点で銀先物価格は約2%高の56.91ドル、銀スポット価格は2.1%高の56.81ドルで推移した。

前日の14日には銀先物価格が一時最大6%下落して約55.56ドルの日中最安値を記録し、3カ月ぶりの安値水準に沈んでいた。金も8月上旬以来初めて4100ドルを割り込んでいた。

14日の貴金属相場は米ドル高を背景に下落したが、15日はドルが0.5%近く下落したことで再び上昇に転じている。

サクソバンクの商品戦略責任者であるオーレ・S・ハンセンは、15日早朝に低下した米国債利回りと、それに続くハイテク株売りに言及し、これらが「消費者物価指数(CPI)発表後に下落した(金価格の)反発を支えたものの、テクニカル面の見通しは依然として脆弱だ」と述べた。

連邦準備制度理事会(FRB)が今月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切る可能性は低下しつつある。CMEグループのFedWatchツールによると、10月の会合で利上げが実施されるとの予測確率は15日午前の時点で29.3%となり、前日の水準から大幅に低下した。14日に発表された9月のCPIが市場予想をわずかに上回った直後には、この予測確率が約20%から50%超へと急上昇していた。その際、ハンセンは会合が中間選挙の直前に開かれることや「金融政策をめぐる政治的な敏感さ」を考慮すると、10月の利上げは「大きな物議を醸すだろう」と述べていた。もっとも、年内に利上げが行われるとの予測確率は依然として高く、12月会合で利上げが実施されるとの予測確率は92%を超えている。

インフレの加速によって利上げへの警戒感が広がるなか、15日の時間外取引では主要なAI関連銘柄の多くが下落した。午前9時15分の時点で、エヌビディアの株価は2%超安、マイクロンは4.6%安、コアウィーブは約5%安、AMDは4%超安となった。

FRBのケビン・ウォーシュ議長は16日、国際通貨基金(IMF)と世界銀行がタイのバンコクで主催する会合に出席し、IMFのクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事と対談する予定だ。

現在の金と銀の価格は、数カ月にわたる上昇の末に過去最高値を記録した今年1月の水準を依然として大きく下回っている。ピーク時には金が5600ドル前後、銀は現在の2倍以上にあたる120ドル前後の高値に達していた。当時は地政学的な緊張の高まりやテクノロジー産業からの需要増加、さらには米国の利下げといった要因が価格の急騰を後押ししていた。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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