この不一致は、各国の開発資金へのアクセス能力の違いや、資金拠出判断において大気質の優先度が低いことを反映している可能性があるという。
「金融システムが脆弱な国や、投資可能なプロジェクトを準備する能力が限られている国は、たとえ汚染による健康リスクに大きくさらされていても、資金アクセスにおいてより大きな障壁に直面する可能性がある」と報告書は述べている。
報告書は資金提供者に対し、国別戦略・政策・投資においてクリーンエアを明確な目標として組み込み、大気汚染が深刻でありながら借入能力が限られている国々への支援を強化するよう求めている。
クリーン・エア・ファンドの戦略的パートナーシップ担当エグゼクティブディレクターであるショーン・マグワイアは声明で、「大気質資金は健康被害のリスクや汚染の及ぶ影響が最も深刻な地域には届いていない」と述べた。
マグワイアはさらに、資金は依然として憂慮すべきほど低く、限られた地域に集中しており、最も重い負担を抱える国々とは乖離していると指摘した。
「開発予算が圧迫されるなか、クリーンエアの目標はより広範な開発投資に組み込まれる必要がある。そうすることで、投じられた資金がより効果的に機能し、健康・気候・経済の各領域で同時に恩恵をもたらすことができる」
報告書にデータと分析を提供した気候政策イニシアチブ(CPI)のバーバラ・ブフナーCEOは声明で、大気質資金が実際にどこへ流れているかを追跡することは「ギャップに対処するための不可欠な第一歩だ」と述べた。
ブフナーはさらに、分析結果は資金がまだニーズに沿って配分されておらず、「深刻な大気汚染に直面している国ほど、必要な資金を得にくい状況にあることを示している」と付け加えた。
「援助予算が引き締められるなか、資金提供者は最も必要とされる場所に資源をより的確に振り向けるため、明確な根拠を必要としている」と述べた。


