この本格再始動に向けた「準備ディナー」には、前出のカナダのカーニー首相夫人、ヴィチェヴァ欧州委員会海事漁業総局長、サモアのマタファ元首相、ヴァレリー・ヒッキー世界銀行グループ 環境担当グローバルディレクターなどの政府関係者や、デイビッド&ルシール・パッカード財団やOceans 5などファンダーの経営陣、NGOのトップらが参集した。
これにロックフェラー家当主夫人で海洋環境活動家のスーザン・ロックフェラー氏も加わり、彼女の発声で乾杯の盃を揚げた。直前のインフォメーションにもかかわらず、世界の重要な人物たちが集結したことから、国際的にも女性リーダーたちのプラットフォームに対する期待の大きさが窺える。
日本からも元法務大臣の森まさこ参議院議員が駆け付け、本年4月に参議院環境委員会にて、IUU漁業対策そしてIUU-AAへの日本政府の早期加盟について質問を投げかけた実績を参加者で共有することになった。
安倍昭恵氏が今後の抱負を語る
華々しい経歴と現在も積極的に活躍する女性リーダーたちが一堂に会したが、特にカナダのカーニー首相夫人は、経済学者であり、世界を代表する気候変動政策の専門家として知られるが、この日に前述のようにカナダ初となる海洋特使(Ocean Envoy)に任命されたことと、来年カナダのハリファックスで開催される「Our Ocean Conference(アワーオーシャンコンファレンス)」の議長に任命されたことが発表された。会合では、このタイミングで海洋に対する今後のコミットメントの深さを共有する形となった。
カナダ政府からは、漁業海洋省 戦略政策局 漁業・国際政策担当局長ダーシー・デマルシコ氏も参加し、カナダ主導により日本近海で行われている、カナダ、米国、韓国、日本の4カ国間での合同公海パトロール「北太平洋警備活動(Operation North Pacific Guard)」の活動を共有することになった。日本からは、この活動には水産庁と海上保安庁が参加し、多国間協働によるIUU漁業警備活動に貢献している。
さらにカナダ政府は、IUU漁業アクションアライアンス(IUU Fishing Action Alliance、以下「IUU-AA」)を米国、英国とともに立ち上げた発起国であり、直近2年間の議長国でもある。
IUU-AAは、各国政府とNGOが「違法・無報告・無規制」で世界的な脅威となっているIUU漁業対策について議論し、この活動を推進する場に、筆者が理事長を務める「セイラーズフォーザシー日本支局」と「W W Fジャパン」が日本からの非政府公式サポーターとして参加している。


