国連総会は、例年9月中旬に開会されるが(会期は翌年9月までの1年間、2026年は現地時間の9月8日開会)、 その約2週間後に一般討論が開始される。
今年の一般討論演説は、9月22日から9月28日まで実施され、その間、世界の首脳たちが国連本部のある米国ニューヨークに集まる。日本の高市早苗首相も、9月22日(現地時間)、第81回国連総会で一般討論演説を行ったのは耳に新しい。
その国連総会に合わせて、9月22日(現地時間)ニューヨークで、安倍昭恵氏と元EU政府海洋トップのマリア・ダマナキ氏が、「Leading Women for the Ocean」のハイレベルディナーを開催した。
当日は、カナダ初の海洋特使に就任したダイアナ・カーニー首相夫人をはじめ、サモアのフィアメ・ナオミ・マタファ元首相やEU政府の海事・漁業総局長、森まさこ元法務大臣など、各国の女性リーダーが一堂に会して、今後の連携と課題解決について議論した。
EU、米国、カナダをはじめ各国の海洋政策や、非政府組織の活躍、違法・無報告・無規制漁業において日本に期待する役割などに言及されたが、日本ではあまり報じられない、この模様をレポートする。
来年から再スタートへの準備会合
2026年9月末。米国ニューヨークはこの時期、国連総会とクライメートウィークのため世界各国から首脳陣が集結する。そのため街の警備は厳重になり、交通も麻痺して大騒ぎとなる。ドナルド・トランプ大統領と高市首相の首脳会談が行われたのもこの時期だ。
この機会に合わせて、毎年、各国の諸機関がイベントを開催するのだが、なかでも今シーズンの新鮮な話題を提供したのは「Leading Women for the Ocean(LWO)」のハイレベルディナーだった。
これは、共同発起人である日本の安倍昭恵氏(2019年の創立当時は首相夫人)と元欧州委員会海事・漁業総局長(DG MARE) のマリア・ダマナキ氏が主催し、各国の首脳夫人や海洋分野における女性リーダーが集まり、海洋環境の改善と持続可能な社会の実現を目的とした取り組みである。
これまでにも、このプラットフォームは、2019年に日本の横浜(ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル)で設立会合を開催したのを皮切りに、2022年にポルトガルのリスボンで行われた「第2回国連海洋会議」や、2024年にギリシャのアテネで行われた「アワーオーシャン会議」で、公式サイドイベントを主催してきた。
筆者も、このLWOの取りまとめ役の立場でこれらの会議で登壇し、日本という国からの視点で、海洋の持続可能性への取り組みと女性参画の課題について意見を発信してきた。
2019年に創設されたが、コロナ禍の時期には大きなイベントを実施できずにいたが、安倍氏とダマナキ氏の両発起人は、あらためてこの取り組みを拡充するべく、今回のニューヨークでの会合を、来年からの再スタートへの準備会合として位置付けた。



