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2026.10.15 14:45

フランスは破綻寸前ではない──しかし、毎年約12兆円を捻出しなければ借金は膨らみ続ける

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年収を上回る支出を続ける家計で、借金の行方を計算する

その1:不足額。 あなたの年収は10万ドル(約1590万円)で、支出は10万5400ドル(約1676万円)だ。5400ドル(約86万円)が足りない。これが赤字で、あなたはこれを借金で埋めている。

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その2:借金。 あなたにはすでに11万9000ドル(約1892万円)の借金がある。これまでの借金は金利が安く、平均で2%を少し上回る程度なので、利払いは年に約2600ドル(約41万円)で済んでいる。ところが、貸し手は今、新しい借金には約4.8%の金利を求めている。古い借金の返済期限が来るたびに、もっと金利の高い借金に置き換わっていく。

その3:昇給。 あなたの収入は年に約2.5%ずつ増えるので、来年は約2500ドル(約40万円)増える。一方、借金は不足額の5400ドルの分だけ増える。率にして4.5%だ。つまり、借金は給料のほぼ2倍の速さで膨らんでいる。

あなたなら、この家族にお金を貸すだろうか。貸し手は、今のところまだ貸してくれる。ただし、以前より高い金利を求めるようになった。フランスの4.8%という金利が伝えているのは、まさにそのことだ。

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支出超過は致命傷ではない、核心は借金が収入より速く増えること

では、この家計の何が問題なのか。おさらいすると、問題は3つある。

1. 支出が収入を上回っている。 それだけなら致命的ではない。しばらくのあいだ借金でしのぐ家族はいくらでもいる

2. 借金が収入より速く増えている。 これが問題の核心だ。ほかに何も変わらなくても、稼ぐ1ドルあたりの借金が毎年増えていく

3. 新しい借金の金利が、昇給のペースを上回っている。 11万9000ドルの借金のうちの約3万2000ドル(約509万円)が3年以内に、約4万6000ドル(約731万円)が5年以内に返済期限を迎える。近く期限を迎えるこうした古い借金の金利は、約1.6%。貸し手が今求める金利は約4.8%。収入の伸びは2.5%だ。そのため、借り換えるたびに、昇給では追いつかないほど利払いがかさんでいく。これが、借金が雪だるま式に膨らむ仕組みだ。あなたはそんな事態を望まない。フランスも望んでいない。米国も、ほかのどの国も同じである。

負債比率を今の水準に保つには、支出をいくら削ればよいのか

では、悪化を止めるだけなら、どれだけ切り詰めればよいのか。借金を返すためではない。今の状態を保つためだけである。

収入の伸びは2.5%、借金は11万9000ドルだ。したがって、収入に対する借金の比率を変えずに済む借り入れは、11万9000ドルの2.5%にあたる約3000ドル(約48万円)が年間の上限になる。あなたが借りているのは5400ドル。その差は年に約2400ドル(約38万円)で、収入の2.4%にあたる。

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翻訳=酒匂寛

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