「別の自分(Alter Ego)」
大都市は、実に複雑な生息地だ。キアシセグロカモメは、もうずいぶん前からローマで暮らしている。大量のエサがあるからだ。高いビルは、カモメにとって海に面した崖も同然だ。そして、巣作りの場所としても申し分ない。
この写真を撮ったジャンルカ・ダミアーニは、自宅の屋根を、巣づくりの場としてカモメに提供した。行動や、好んで止まる場所などを観察することができ、この写真が撮れた。
「剥がせるポスターを壁に貼って、カモメがやって来るのを待った」
この写真からは、大胆で物怖じしないカモメの生態がよくわかる。だからこそ彼らは、人間のすぐ近くで繁殖できるのだろう。
若手写真家による作品
「月の明るい夜(Moonlit Night)」
2羽のアメリカワシミミズクが、パーハム・プールアーマドの自宅横の公園で巣をつくっていた。
「ミミズクの力強い姿をポートレートに撮ろうと、夕暮れ時に出かけた。地平線から満月が昇ってきた際、1羽のミミズクが松の木に降り立った時に狙いを変えたので、月を背景にした構図で撮影することができた」。
「空中アクロバット(Acrobat of the Skies)」
「ノルウェーの小さな島で、アカエリヒレアシシギが餌をあさっている姿を観察していた」と、パウラ・チャエチーネは語る。「1羽が沼で泳ぎながら、水面に浮かんだ虫をついばんでいた。そして突然頭を上げ、体を上に伸ばして翼を広げ、小さな蛾を捕まえようと飛び上がった」。
「エメラルド色の瞳(Emerald Eye)」
「私が住んでいる地域にいるカワウは、人間を避けるようにしていて、なかなか写真を撮らせてくれない」とアルベルト・ゴメスは話す。「けれどもロンドンのカワウは、人間への信頼がずっと強く、数mまで近づいても逃げない。おかげで、メタリックな光沢感のある、黒くて美しい羽毛を観察できた。でも、目を引き付けられたのはエメラルドグリーンの瞳だったので、頭のアップを撮ることにした」。
「バード・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー2026」全受賞作品はこちらで見ることができる。


