「小さなダンサー(Tiny Dancer)」
西パプア州の暗い熱帯雨林で、雄のカンザシフウチョウが、雌の気を引こうとして華やかに踊っている。
「ダチョウと地平線(An Ostrich Horizon)」
ケニア・アンボセリ国立公園で、1羽のダチョウが干上がった湖底に向かって歩いていく。モノクロで捉えられた荒涼とした風景が、砂埃と熱気のなかを行くダチョウの孤独な歩みを際立たせている。
「グラスツリー(Grass Tree)」
「近所の家の門には、ススキノキとも呼ばれるグラスツリーが生えている」とラウール・スレイツは話す。「オーストラリア固有の成長の遅い多肉植物であり、30種ほどが存在する。見事な花穂をつけ、滴るほどの花蜜があるので、このワトルバード(ミツスイ科)のような鳥や蝶、在来種のミツバチが集まってくる」
「このグラスツリーの写真を撮り始めて10年くらい経つが、花穂が2つ以上ついたことはなかった。今年は雨が多かったので、花穂が5つもついて、きれいに並んだ」。
「魚獲りができない(Not a Good Day Fishing)」
この写真は、ニュージャージー州ウォーレン郡にある沼で撮影された。「アメリカオシやイソシギ、フタオビチドリなどを撮影しようとしていた時、このオオアオサギが飛んできて、私のすぐ横に着地した。そのくちばしには、釣り糸と浮きが絡まっていた」とケント・スチュアートは説明した。「あまりにも近すぎて、頭のアップしか写せなかった」。
「太陽のダンス(Sundance)」
「うだるような夏の日だった」とアズムンド・ケイレンは振り返る。「空を切るように飛んでいたヨーロッパアマツバメが、私の青い車のつやつやしたルーフに映り込んでいるところを、カメラの多重露光で撮影した。構図の中央で太陽が燃え、熱と輝きを放っている。その一方で、空中を飛んできたカバノキの種が反射面に散らばって、アマツバメの動きに呼応する儚い群れのようだ。空、光、動きが混ざり合って揺らぐ構図をつくり上げた結果、ありふれた車の表面は一転して、軽やかで、動きがあり、生き生きとした真夏のエネルギーが感じられる舞台になった」


