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2026.10.18 11:00

2027年に向けた「レアアース関連株5選」、中国依存脱却で注目の銘柄と投資リスク

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(3)USAレアアース:豊富な現金を持つが、株価変動リスクも最大級

株価:10.54ドル

過去12カ月の売上高:約1320万ドル(約21億円)

過去12カ月の1株当たり損失:2.69ドル

配当利回り:なし

ベータ値:約2.69

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USAレアアースはオクラホマ州で永久磁石を製造している。2026年9月3日には、ブラジルでレアアースを生産するセラ・ベルデ・グループとの経営統合を完了し、原料の自社調達体制を強化した。テキサス州ではラウンド・トップ鉱床の開発も進めている。5社で最もリスクが高い半面、株価上昇の余地も大きいと考える銘柄だ。

売上高はまだわずかだが、財務面には強みがある。2026年6月30日時点で約15億3000万ドル(約2417億円)の現金を保有していた。当面は新株発行による追加資金調達に頼らず、鉱山から磁石製造までの設備整備を進められる規模だった。ただし、15億3000万ドルはセラ・ベルデとの経営統合前の残高であり、統合後の資金余力をそのまま示す金額ではない。セラ・ベルデの取得によって、2028年の稼働開始を見込むラウンド・トップを待たずに原料を確保できる。株価は52週安値に近く、ベータ値も2.5を超えている。保有するなら投資額は小さく抑えるべきだ。

(4)エナジー・フューエルズ:ウラン事業の収入を支えにレアアースへ進出

株価:8.47ドル

過去12カ月の売上高:約1億600万ドル(約167億円)

過去12カ月の1株当たり利益:赤字

配当利回り:なし

ベータ値:約1.87

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エナジー・フューエルズは、米ユタ州のホワイト・メサ工場でウランとレアアースの両方を処理している。レアアースを含む鉱物砂の開発案件も複数保有する。2026年8月28日にはオーストラリア・ストラテジック・マテリアルズ(ASM)の買収を完了し、韓国で稼働するレアアース金属・合金工場を傘下に収めた。ウラン販売が既存事業を支える間に、レアアースの精製だけでなく、金属や合金の製造まで事業を広げられる点が特徴だ。

エナジー・フューエルズはドイツの磁石メーカーVACを、当初約19億ドル(約3002億円)の評価額で買収する契約を結んだ。2026年10月13日には契約を修正した。VAC傘下の企業と顧客の供給契約を巡る紛争、債務返済、買収価格の調整に関する条件が対象で、買収はまだ完了していない。

ホワイト・メサでは重希土類を分離する設備を建設しており、2027年後半の酸化物生産開始を目指す。2027年を視野に入れた投資では、新設備の稼働開始が判断材料になる。VACの買収が完了した場合の事業統合にはリスクがあるものの、時価総額は約21億2000万ドル(約3350億円)にとどまる。レアアース事業の成長余地に対して、株価は過度に高くないとみている。

(5)イルカ・リソーシズ:精製所の稼働を待ちながら配当を受け取れる

株価:5.33豪ドル

2026年上期売上高:約4億5600万豪ドル(約502億円)

2026年上期の1株当たり損失:0.056豪ドル

2026年中間配当:1株当たり3豪セント、全額フランキング済み(2026年9月24日支払い、配当原資の利益に対する法人税が豪州で納付済み)

レアアース精製所の設備投資額:17億~18億豪ドル(約1870億~1980億円)

イルカ・リソーシズは、ジルコンやチタンの原料となる鉱物砂を長年生産してきたオーストラリア企業だ。西オーストラリア州では、軽希土類と重希土類の両方を分離・精製するエネアバ工場を建設している。オーストラリアで初めて両方を扱う一貫型のレアアース精製所となる計画だ。

イルカは長期的な投資を考える人に向いている。既存の鉱物砂事業が現金を生み、5社では唯一、配当実績がある。2026年9月24日には1株当たり3豪セントの中間配当を支払った。2026年10月16日の終値と直近12カ月の配当実績6豪セントから計算した配当利回りは約1.13%で、レアアース事業の拡大を待つ間にも配当が投資材料となる。

エネアバの建設にはオーストラリア政府による16億5000万豪ドル(約1815億円)の融資が付いている。建設は約60%進み、2027年の試運転開始を予定する。投資対象とする2027年に精製所が稼働へ向かうことは、株価を動かす明確な材料となり得る。ただし、建設費の超過や生産立ち上げの遅れには注意が必要だ。

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