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2026.10.18 11:00

2027年に向けた「レアアース関連株5選」、中国依存脱却で注目の銘柄と投資リスク

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レアアース関連5社の強みと投資リスクを比較する

5社はいずれもレアアースの供給網に関わるが、採掘から磁石製造までに手掛ける工程や、商業生産の進捗、収益状況は異なる。ライナスはすでに大規模な利益を上げており、他の4社では政府支援、資金力、買収による事業拡大、精製所の建設などが重要な判断材料となる。各社の主要指標を確認した上で、事業の強みと投資リスクを比較する。

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(1)ライナス・レアアース:5社で唯一、大規模な黒字事業を持つ

株価:11.07豪ドル(オーストラリア市場、LYC)/7.63ドル(米国市場、LYSDY)

2026年度売上高:9億7790万豪ドル(約1076億円)

2026年度純利益:2億2240万豪ドル(約245億円)

配当利回り:なし

手元資金:約12億豪ドル(約1320億円)

オーストラリアのライナス・レアアースは、西オーストラリア州のマウント・ウェルド鉱山でレアアースを採掘し、マレーシアで必要な元素を分離して酸化物に加工する。中国国外では最大のレアアース分離・生産企業であり、今回選んだ5社で唯一、大規模な利益を計上している。

2026年度の売上高は過去最高の9億7790万豪ドル(約1076億円)だった。純利益も2億2240万豪ドル(約245億円)と、前年度の800万豪ドル(約9億円)から大幅に増えた。ライナスはジスプロシウムとテルビウムの酸化物も分離生産している。いずれも中国国外で供給が特に不足している重希土類だ。日本や米国向けの供給に関する最低価格契約があり、多くの鉱山会社と比べて売上高を見通しやすい。業界全体の株価下落に伴ってライナス株も値下がりし、2026年春と比べて買い始めやすい水準になっている。

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2026年10月1日には、豪州の資源開発会社メテオリック・リソーシズとの買収合意を発表した。メテオリックがブラジルで開発するカルデイラ・レアアース鉱床を取得し、原料調達先の多様化を図る計画だ。買収は株主、オーストラリアの裁判所、ブラジル当局の承認などを条件とし、2027年3月までの買収完了を見込む。

(2)MPマテリアルズ:米国防総省が最大株主となり、価格下限も設定

株価:40.17ドル

過去12カ月の売上高:約4億1600万ドル(約657億円)

過去12カ月の純損失:約8400万ドル(約133億円)

配当利回り:なし

ベータ値:約1.99

MPマテリアルズは、カリフォルニア州のマウンテン・パス鉱山を保有する。同鉱山は米国で唯一の大規模レアアース鉱山だ。MPは採掘したレアアースを磁石の材料や製品にする事業も拡大しており、テキサス州では磁石工場を整備している。

5社の中で米政府の支援が最も手厚い。2025年の国防総省との契約により、同省がMPの最大株主となった。ネオジムとプラセオジムを組み合わせた磁石用材料「NdPr」には、1キロ当たり110ドル(約1万7380円)の最低価格が設定された。契約時点の中国市場価格の約2倍に当たる。

業績も改善している。2026年第2四半期の売上高は前年同期の2倍超となる約1億800万ドル(約171億円)だった。2025年10月16日に付けた52週高値91.99ドルに対し、2026年10月16日の終値40.17ドルは約56%低い水準だ。株価の過熱感は幾分薄れた。ただし、売上高に比べて株価が安いとはいえず、大きな金額を一度に投じるより、保有規模を抑える投資が適している。ベータ値は市場全体の値動きに対する株価の感応度を示す指標で、約1.99という数値も値動きの大きさを考える材料になる。

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