兆候2:重要な場で自分を抑えることが習性になっている
2つ目の兆候は、さらに気づきにくい。友人と一緒にいるときにはありのままの自分でいられるのに、重要な会議や面接になると意識的ではないのに、より静かで慎重な自分になってしまうケースだ。
最初は気づかないかもしれないが、他者の期待に応えるために感情が表に出でないようにするこの行為も一種の感情労働だ。それは無意識に行われるため、多くの人は1日の終わりの疲労感を通じて初めてそれに気づく。
自分を抑えても問題は完全に解決しない。研究ではダブルバインド(二重拘束)という状況が指摘されている。親しみやすく見える女性は、信頼性が低いと見られるリスクがある一方、自己主張が強く見える女性は、別の形で不利な評価を受ける。学術誌『Psychological Bulletin』に2016年に掲載された研究では、支配的な行動を取った場合、女性は男性よりも主に好感度という点でより厳しい評価を受けることが明らかになった。自分を抑えることは往々にして、ある評価を別の評価と取り替えるだけだ。
2つの兆候の共通点
どちらの兆候も「親しみやすさは何かで埋め合わせない限り、自分の信頼性を損なう」という思い込みから生まれている。研究が示しているのは、これは部分的にしか真実ではないということだ。学術誌『Psychological Review』に2021年に掲載されたレビューでは、人は親しみやすさをすぐに察知し、それをかなり重視すると指摘されている。また、親しみやすさは信頼とも密接に結びついているため、いったん周囲に有能だと認識されれば、むしろプラスに働く傾向がある。
これは女性だけの問題ではなく、感情表現が豊かな女性が皆経験するものでもない。だが「陽気な人」という言葉はほぼ女性に使われるため、その負担の大部分は女性にのしかかる。
目指すべきは、陽気さを抑えることではない。陽気であることを埋め合わせるために、自分が余計に努力しているときに気づき、その努力が本当に必要なのかを自問することだ。通常、仕事ぶりであなたの能力は十分に示されるはずだ。


