11月発売の『グランド・セフト・オートVI』は販売回復につながるか
ゲーム機市場の回復材料として期待されているのが、2026年11月19日に発売予定の大型ゲーム『グランド・セフト・オートVI(GTA 6)』だ。
『GTA 6』は発売時点でPlayStationとXbox向けに提供され、PC版の同時発売は予定されていない。そのため、『GTA 6』を遊ぶ目的で新たにゲーム機本体を購入する消費者が増え、販売回復につながる可能性がある。
ただし、『GTA 6』ほどの大型作品でも、ゲーム機本体の価格高騰による買い控えを解消できるとは限らない。市場の厳しい状況を考えれば、ゲームソフトの発売だけで本体販売を大幅に回復させるのは容易ではない。
次世代機は1000ドル超か、ハード単体で大幅な赤字も
現行世代の価格高騰は、開発が進む次世代機にも影を落としている。ゲーム機市場の厳しい状況を受け、次世代機の発売時期が当初の想定より後ろ倒しになったとの報道もある。
マイクロソフトは「Project Helix(プロジェクト・ヘリックス)」と呼ぶ次世代Xboxの開発を進めており、ソニーもPS6を開発している。しかし、現行機の段階ですでに高額になっていることを考えると、次世代機の価格設定はさらに難しくなる。
現在の価格水準では、次世代機の販売価格が1000ドル(約15万8000円)を超える可能性もある。逆に、消費者が購入しやすい価格に抑えようとすれば、製造・販売にかかる費用を回収できず、ゲーム機本体の販売で大きな赤字が生じることも考えられる。
ゲーム機メーカーは、本体の販売だけでなく、ゲームソフトやオンラインサービスなどからも収益を得る仕組みを持つ。そのため、本体単体で赤字が生じても、ゲーム事業全体が赤字になるとは限らない。ただし、部品価格の上昇によって、次世代機の価格と採算を両立させることは難しくなっている。関連するハードウェアの価格設定については、ソニーグループの「2026年6月5日 G&NS分野 スモールミーティング Q&A要旨」(2~3ページ)でも説明されている。
家庭用ゲーム機市場は、他の多くの業界と同様、厳しい時期を迎えている。


