リース返却車の増加が中古市場を拡大、充電事業にも恩恵
中古EV市場の拡大は、充電インフラ関連企業の成長にもつながっている。一般利用者や企業、事業用車両向けの充電設備を設計・運営するチャージポイントも、中古EV需要の増加による恩恵を受けている。
チャージポイントの最高経営責任者(CEO)、リック・ウィルマーは「中古EV市場は非常に活況だ。リース契約を終えた車両が大量に中古市場へ入っており、2027年にはさらに増え、2028年にはもっと増える」と語った。
ウィルマーは、同じ種類のガソリン車とほぼ同等の価格で中古EVを購入できるようになった点を指摘した。ガソリン価格の高さが、中古EV需要を押し上げる最大の要因になっているとの見方を示している。
新車より大幅に安い395万~474万円の中古EVが選ばれる理由
米国の消費者はこれまで、1回の充電で走行できる距離や充電設備の利用しやすさ、新車価格の高さを懸念し、EVへの乗り換えに積極的ではなかった。
コックス・オートモーティブによると、2026年9月のEV新車の平均価格は5万5000ドル(約869万円)近くに達した。自動車全体の平均取引価格は5万ドル(約790万円)強であり、EVの新車は平均的な自動車より高価だった。
これに対し、中古EVは2万5000~3万ドル(約395万~474万円)で購入できる。新車EVより購入時の負担を大幅に抑えられることが、中古EVの魅力を高めている。
ロブは「消費者は価格と自分の必要性に合わせて行動を変える」と述べた。中古EVの販売台数は自動車市場全体ではまだ小さな割合にとどまるものの、需要は拡大している。ロブは、この成長が今後何年にもわたって続くと予測している。


