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北米

2026.10.11 07:00

米空母リンカーンが中東から帰還 320日余の過酷な展開、打撃群全体でトマホーク450発発射

米カリフォルニア州サンディエゴの母港に寄港する米空母エイブラハム・リンカーン。2026年10月8日撮影。米海軍提供(Navy Petty Officer 3rd Class Aaron J. Rolle)

空母不足が招く展開長期化

ジェラルド・R・フォードや今回のエイブラハム・リンカーンのような長期展開は、例外ではなく新たな常態になる可能性がある。米海軍に実戦配備されている空母は、全部で11隻しかないという事実は変わらないからだ。

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合衆国法典第10編第8062条に基づき、米海軍は現役空母を少なくとも11隻保持することが義務づけられている。もっとも実際には、世界のどこかに派遣されているか、すぐに展開できる状態にある米空母は常に3~5隻にとどまる。こうした標準的な稼働態勢は米海軍の「最適化艦隊即応計画」に準じており、36カ月の即応サイクルを「3分の1の原則」で組み立てている。

3分の1の原則というのは次のようなものだ。3〜4隻の空母は前方に配備されるか、インド太平洋や地中海、紅海など戦略上重要な海域に展開する。別の3〜4隻は次の展開に向けて準備し、海上公試や集中的な訓練を行ったり、あるいは危機が発生した際に迅速に展開できるよう「増派即応」態勢を保ったりする。残る3~4隻は長期のオーバーホールや技術改修、運用期間半ばの核燃料交換のためドッグに入っており、ただちに戦闘任務に就ける状態にない。

米海軍が利用できる造船所は少なく、そこでは工期に遅延も生じているため、平時であっても3分の1の原則はかろうじて成り立っているにすぎない。

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イランへの対処のため、米海軍は中東で空母2隻態勢を維持してきた。そのしわ寄せで、ほかの担任地域に回せる空母が不足している。その結果、空母の展開期間は長期化し、展開が長引けば整備にもより長い時間を要することになる。こうして悪循環が繰り返される。

ニミッツ級空母の最終10番艦で米東海岸に母港があるジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)も、3月31日に2026年の展開を始めてから、洋上にある期間はすでに200日に近づいている。アラビア海など第5艦隊の担任地域で対イラン海上封鎖作戦を支援してきた同艦は、10月初めにタイに寄港し、乗組員は休息の機会を得た。ジョージ・H・W・ブッシュが第5艦隊の担任地域にいつまでとどまるのかは不明だが、その展開期間もまた300日を超える可能性は十分ある。

(forbes.com 原文)

翻訳・編集=江戸伸禎

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