6. 時間の確保がない研修
本音:「新しいシステムを覚えるのはいいですが、いつやればいいんですか」
おすすめの表現:「研修のためにどのくらいの時間を確保すべきでしょうか。また、その間にどの成果物の納期を遅らせることができますか」
学びの時間もスケジュールに組み込まれるべきだ。そうしなければ、「リスキリング(スキル向上)」という言葉は、単に「持ち帰りの宿題」を言い換えただけの調子の良い言葉になってしまう。行き詰まったときに誰に助けを求めればよいかを確認し、研修の計画に練習の時間が含まれていることを確かめよう。デモンストレーションを見る時間と、不慣れなシステムを使って実際の業務を遂行する時間とでは、必要となる時間の重みがまったく異なるのだ。
7. 実質的にこなしている昇進後の仕事
本音:「仕事をする能力はあると認められているのに、肩書をもらえないのは納得がいきません」
おすすめの表現:「昇進基準の中で、まだ満たせていない要件は何でしょうか。また、それについていつ再検討させていただけますか」
自分がこれまでに引き受けてきた責任や達成した成果の具体例を提示し、何が昇進の妨げになっているのかを尋ねよう。まだ示すべきスキルがあるのか、予算の都合なのか、あるいは空きポジションがないのかによって、取るべき次のステップは異なる。次のステップについて合意し、再検討の日程を設定することで、「今の仕事をそのまま続けてほしい」という言葉が、終わりなき現状維持の言い訳にならないようにするのだ。
8. 怪しい「任意参加」
本音:「自由参加だと言いながら、参加を促す連絡をしてくるのは矛盾していませんか」
おすすめの表現:「このイベントへの参加は任意でしょうか。それとも、業務の一環として求められているものですか」
夜の個人的な予定を調整する前に、出席が求められているかどうかを確認しよう。自分のプライベートな予定について、最初から細かく言い訳をする必要はない。もし出席が義務付けられているのであれば、自分のスケジュールにどう組み込むべきか、あるいは別の参加方法がないかを尋ねよう。本当に任意であるならば、礼儀正しく辞退すればよい。
主張を正確に伝えるために
懸念を提起する前に、その会話から何を得たいのかを明確にしよう。決定なのか、現実的な納期なのか、業務の軽減なのか、あるいは説明なのかをはっきりさせるのだ。現状を説明し、具体的な要望を伝えよう。「金曜日までに両方の仕事を終わらせることは不可能です」と言えば、相手に対して解決すべき課題を提示することになる。「すべてがめちゃくちゃだ」という言葉は、その時のあなたの気分を正確に表しているかもしれないが、次のステップを相手の解釈に委ねてしまう。
相手が回答する時間を与え、その上で合意した内容を確認する。もし回答が曖昧であれば、さらに掘り下げた質問をしよう。プロフェッショナルであるということは、困難な会話を可能にするということであるはずだ。問題を過小評価することなく礼儀正しく振る舞うことはできるし、感情論にすることなくストレートに伝えることも可能だ。目的は、さらに言葉を飲み込む理由を増やすことではなく、何らかの解決策を得て会話を終えることなのだ。


